宮野真守、映画『SING』で音楽の力を実感:ヒツジのエディに込めた想い

By TAKASHI TOKITA
宮野真守、映画『SING』で音楽の力を実感:ヒツジのエディに込めた想い。(C)Universal Studios.

―また、エディの声が、普段のそれとは全然違いましたね。コツなどはありますか?

僕自身は色々な声で演じようとは思っていなくて、いろいろな声が出るとも思っていないんです。今回のエディも元々のジョン・C・ライリーさんはもっと恰幅が良く、渋い声ですが、その声は僕にはない。だからオリジナルに寄せることは、そもそもしなかったんです。僕の声の範囲内で、エディという存在感を演出していけたらいいなあという思いのもと、あのエディになりました。だから、声をすごく変えているわけではないんです。

―つまり、メンタルを寄せていったようなイメージですね。

そのキャラクターの年齢などによって自分なりに考えたりもしますが、どちらかというとメンタルで導き出すことが多いですかね。エディの性格などから導き出される弱々しいところなどが、お芝居につながっています。声が裏返ってしまうシーンなど、過保護に育てられてきたドラ息子的なヒツジ感が出ていると思います(笑)。そういうところから出てくると思ったので、その点は強く意識しましたね。

―ちなみに、エディ以外で気になるキャラクターはいましたか?

バスターです。映画を観てすぐには内村さんが声を演じているのがわからなかったくらいフィットしていました。子どもの頃から観させていただいている憧れの内村さんと大親友役を演じられるという、その感触を噛みしめながら演じていました。本当に魅力的ですよね。ゾウのミーナの歌声もハンパない! もともとのトリー・ケリーさんも日本版のMISIAさんも圧倒的なので、これは感動しますよ!

―そういえばエディ以外のキャラクターを演じていて、しかも歌っているそうですね?

そうなんです。実はエディは歌わないので、ぜひ歌う役柄をということで、ほんの一瞬ですが、オーディションのシーンに登場するかたつむりのレイというキャラクターでワンフレーズ歌っています。邦題では『風立ちぬ』というクリストファー・クロスさんの歌を歌わせていただきました。最後、クライマックスのほうでもミーナの曲にちょっとだけ参加するので、そういう意味でもレイは注目してほしいキャラクターですね(笑)。


(C)Universal Studios.

―この映画が投げかけるメッセージで、何か響いたことはありましたか?

バスターはおんぼろ劇場の支配人ですが、「落ちたら後は上がるだけ」って、前向きに進んでいくんですよね。それにエディは心配しながら付いていくんですけど、そのバスターの想いは誰の胸にも響くような気がします。誰しもそういう経験があるだろうし、僕自身もうまくいかないことがたくさんあったりして、そういう経験、時間が自分にとって大切だったと、今は素直に思えているので。

―シンプルですが、パワフルなメッセージですよね!

そういう時間がハングリー精神を養って、悔しさが今につながって、今できる活動への感謝に変わっていたりするので、「後は上がるだけ」って、すごく良いメッセージだなあって思います。それを掲げていたバスターも落ち込む時があって、彼を奮い立たせるのがエディなんです。優しい言葉をかけてあげて、手を引っ張ってあげる。その二人の関係性にも感動して、グッときますよね。胸打たれるものがあります。

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