俳優 廣瀬智紀が風変わりな探偵を演じる、映画『探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。』

By RollingStone Japan 編集部
(C)2017「探偵」製作委員会

-難しかったですか?

そうですね。動画とかを見て研究したんですけど、回し方、捌き方を競う競技なので、立ち姿とかは基本気にしていないんです。だから、それを映画用にどうやって美しく見せるかというのが難しかったです。あと、困ったのが練習場所。家の近くとかで振れる場所ってないじゃないですか。だから家の中でやってたんですけど、いろんなものを落としちゃって敵わなかったので(笑)、現場に入ってから空き時間に広い駐車場みたいなところで延々ずっと振ってました。そうしたら、ある日"パチン!!"ってすごいいい音が鳴って、"これだ!"みたいな(笑)。

-コツを掴んだわけですね。

撮影中、監督が指示を出す時に"威嚇のパチンください"とか言うんです(笑)。"そういうのなんかあります?"とか、こちらに任せてくるスタイルだったので、コツを掴んでからは"これで威嚇のパチンだな"とか、"これで撃退しているように見えるかな"とか、そういう見え方の部分を重点的に練習していきました。鞭を華麗に扱っているようにちゃんと映っているのかすごく不安だったんですけど、それで監督がOK出してくれてるから大丈夫なんだよね? と信じて。

-これって一歩間違えるとギャグっぽくなっちゃったりとかすると思うんですよ。

そうなんです。自分でも最初に映像見た時に"これギャグだな"ってちょっと思っちゃったんです。

-でも、全然大丈夫でした。思ったより自然というか。そもそも何でブルウィップなんだろうとは思いましたけど(笑)、ああいう飛び道具を入れ込んでいくというのはコミカルとシリアスがせめぎあっているこの作品だからこそできる表現なのかもしれないと思って。

うん、最初から"これはギャグだから"みたいな感じで挑まなくてよかったなと思っています。"これマジでちゃんと見せなきゃ"と思って、真剣にカッコつけようとしている自分が役の中にうまく作用していたらいいなと思って。

-それと、物語自体に謎が多いというか、余計な説明を省いて淡々と進んでいくじゃないですか。例えば玲二の父親が失踪した理由とか、母親について、相棒であり幼馴染の彰二との具体的なエピソードとか、すべて明確な描写がないですよね。これって、最初に聞いていたりするんですか?

おおよその話は最初の本読みの段階で聞いていたので、みんな共通認識としてはあります。でも、そうやってすべてを明確にしないことが例えば続編をやらさせていただけるとしたら、それに向かっての伸びしろというか、深みにつながっていくと思うんです。

-あ、"これは続編ありそうだな"と思いました。

自分もそういう気持ちで挑ませていただいています。探偵としてもっと生きたい、楽しみたいと思いますし、そうなればいいなと。
Interview by Rika Suzuki (RSJ)

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