神木隆之介&藤原さくらー実写版映画『3月のライオン』に原作ファンの2人が挑む

By Keiichiro Oshima 2017/03月号 P58〜61 |
神木隆之介(写真右)と藤原さくら(写真左) Photograph by Takeaki Hanaya

―コマの音もそれぞれ違いますよね。

神木:そうなんです。後藤さんは少し重いですし、島田さんは結構淡々とした音がする。宗谷さんはすごく静かで、僕のコマ音だけが安定していない・・・。迷いや気持ちの揺れが、手元とか音に出ているんです。そこは監督や音響の方がいろいろ考えてくださっていて、対局シーンは観ていて気持ちよかったです。


(C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会

―話をちょっと変えて、後編主題歌『春の歌』について聞かせていただけますか?

藤原:この曲ってもともと、原作者の羽海野チカさんが『3月のライオン』を描く時にイメージされていた曲なんだそうです。それを歌わせていただくことになって、まず映画の後編を観たんですが、その時に号泣してしまって。

―どこら辺で泣いてしまいました?

藤原:いじめにあったひなた(清原果耶)ちゃんを桐山君が助けようとするところです。"間接的に自分が救われた気がした"って台詞がありますよね。あれは、本当にたまらなかったですね。

―そういう思いを参考にして歌をアレンジしていったんですね。

藤原:そうですね。後編はすごく温かい、家族との物語なんです。ずっと一人で歩いてきた零君が、自分にも仲間になってくれる人がたくさんいるんだって気づくお話。なので、祝福のような気持ちを曲に入れてほしいって監督からもお話があって。私は、もともとスピッツさんの原曲が大好きなんですけど、原曲はすごく疾走感、透明感があるんですよ。今回映画では、いい本を読んだ後みたいな感覚で観客のみなさんが気持ちよく帰っていただけるようなアレンジを目指しました。最初は一人で歌っているんですが、サビでは、みんながいるってことを伝えるために、コーラスをスタッフのみなさんに歌ってもらっているんです。私もひと言ひと言、気持ちを込めながら歌いました。一人じゃないんだよって。

神木:藤原さんは本当に素敵な声ですよね。それに、音楽がかかった瞬間って、速くもなく遅くもない、ちょうどいいテンポなんです。遠足に行く前みたいな感じ。しかも、この曲のリズムは後編の速さそのままなんです。観てくださる方も自然と入っていけて、"エンディングが来たぞ"というようにはならないのではないかと思うので、そのまま"ああ、温かい映画だったな"と素直に思っていただけると思います。

藤原:そう言ってもらえるとうれしいです。いろいろ試行錯誤の末、そのままのテンポでいくとか、監督とも話しあって決まったアレンジだったので。

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