神木隆之介&藤原さくらー実写版映画『3月のライオン』に原作ファンの2人が挑む

By Keiichiro Oshima 2017/03月号 P58〜61 |
神木隆之介(写真右)と藤原さくら(写真左) Photograph by Takeaki Hanaya
人気マンガ『3月のライオン』が実写化されると聞いてどんな作品になるのか、気を揉んだ原作ファンも多いだろう。だが、完成した前後編2部作を観れば、そんな思いは吹き飛ぶに違いない。映画の中で見事に主人公・桐山 零を演じきった神木隆之介と、この曲しかないと思えるほど作品に寄り添った後編主題歌を歌いあげた藤原さくら。原作ファンでもある2人が思いのたけを語った、本誌掲載インタヴューの完全版。彼らはこの映画にどう挑み、何を感じたの。

―お二人とも原作のファンだとおうかがいしましたが、最初にこの映画のお話が来た時はどう思われました?

神木:とても驚きました。もちろん、うれしかったです。僕は原作を読んだ時に、"こんなに人間味があるマンガはなかなかない"と思っていたんです。同じコマでも感じることが全然違ってくる、答えがない作品だなと思って。それを実写で表現するには、どうすれば良いか悩みました。

藤原:私も、お話を受けた時は衝撃的でした。まさかっていう感じでしたね。私は、原作も大好きなんですが、自分では将棋をしたことがないんです。でも、面白いんですよね。見ているだけで、将棋がやりたくなるんですよ。

神木:そうそう。僕も最初は将棋のマンガなんだろうなと思って読んでいたのですが、試合はわからなくても、どちらが優勢なのかは一発でわかるんです。それぞれの棋士がどんな想いでプロとして盤上に向き合っているのかが、伝わってくるんです。


(C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会

―映画の中でも桐山 零という人物は独特な棋士ですが、神木さんはどのように捉えて役作りをしていったのですか?

神木:桐山 零は、おとなしそうに見えて、じつは全然おとなしくない人物だと僕は思っています。それこそ題名にある通り、静かなのですが、うちにライオンのような野心を秘めている人間だなと。なので、どうやってそれを表現するかを考えました。ふとした時に孤独を思い出す顔がある。だけど、盤上では負けん気が強いし、攻撃的なところもある。想いを出しすぎると違うキャラクターになりますし、出さなすぎても、ただの孤独を抱えた少年みたいになってしまうから。そこは、大友(啓史)監督ともよく話し合いました。マンガの実写化は人間が表現する以上、役者とか監督の理解が出てしまうと思うのですが、観る人によって見え方や感じ方が違うようにしたかったんです。なるべく僕らも答えを出さないようにしようと気をつけたので、その分、難しかったです。

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