謎の男に扮して韓国を熱狂させた國村 隼が映画『哭声/コクソン』を語る

By Yasuo Murao 2017/03月号 P19〜19 |
(C)2016 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION

―ブライアン・フェリーを聴いてる國村さんというのも絵になりますね! 話を映画に戻すと、役者としてターニングポイントになった作品はありますか。

『ブラック・レイン』です。僕は『エイリアン』が好きで、そのリドリー・スコット監督が大阪に来て映画を撮るらしいと。ちょうどその頃、"このまま役者の仕事をしててもなあ"って役者を続けるかどうか悩んでたんです。そしたら、マネージャーが"(『ブラック・レイン』の)オーディションに絶対連れて行くから、あとはお前次第や!"って言ってくれて、ほんとにオーディションまでこぎつけたんです。それで、"自分が役者に向いてるかどうか、リドリー・スコットにゲタを預けてしまえ"と思ってオーデションを受けたら選んでもらえた。しかも、そこでいろんな人と出会えたんです。その一人が(松田)優作さんで。役が優作さんの子分だったこともあって、出番が一緒のことが多かったから、いろんな話をさせてもらったんです。あの人はほんとに映画に命を捧げた人だから、あの人の言葉は今でも自分のなかに残ってて。あの現場で"映画ってものをちゃんとやりたいな"って思いました。


(C)2016 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION

―運命的な作品だったんですね。最後にこれからの役者としての目標はありますか?

具体的な目標はないんですけど、日本で映画を撮る、という本来の仕事は継続しながら、また違う国の人達と面白い映画を撮ることができたらいいな、と思います。そのためにも、自分の身体をちゃんと動ける状態にしておきたい。今回、肉体的にヘヴィだったこともありますけど、もういい歳だし、役者としての表現をするための動きがちゃんとできるくらいの身体は維持したいと思っていますね。


JUN KUNIMURA
國村 隼 1955年11月16日、大阪府生まれ。1981年、『ガキ帝国』で映画デビュー。その後、89年の『ブラック・レイン』ほか、映画を中心に多くの作品に出演し、97年『萌の朱雀』で映画初主演。近年の主な出演作に『進撃の巨人 前篇・後篇』(2015)、『ちはやふる 上の句/下の句』『シン・ゴジラ』『海賊とよばれた男』(すべて2016)などがある。今年は『忍びの国』『ジョジョの奇妙な冒険』なども公開。『哭声/コクソン』で、2016 APAN STAR AWARDS 特別俳優賞も受賞。



『哭声/コクソン』
監督/ナ・ホンジン
出演/クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村 隼ほか
3月11日(土)より、シネマート新宿ほかにて公開
http://kokuson.com/

RECOMMENDED

TREND