謎の男に扮して韓国を熱狂させた國村 隼が映画『哭声/コクソン』を語る

By Yasuo Murao 2017/03月号 P19〜19 |
(C)2016 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION

―それにしても強烈なキャラクターですよね。冒頭で山中でふんどし一枚で鹿の生肉をむさぼり食っていたり。

そうなんです(笑)。あれ、鹿自体はフェイクなんですけど、僕がかぶりついているところだけ生肉が仕込んであるんです。

―じゃあ、実際に生肉を食べていたんですか!

僕、基本的にユッケとかは大好きなんですよ。でも、さすがにテイクを重ねるうちに気持ち悪くなってきたから、監督に"もう、やめてくれ"って言って(笑)。

―生肉を食べ過ぎたって、すごい現場ですね(笑)。そういえば、ほとんど山中でのロケーションでしたね。それも大変だったのでは?

まず、撮影現場に行くまでがほんとに山登りなんですよ。何十分も歩いていかないと撮影現場に辿り着かない。しかも、韓国の山って岩山が多くて土があまりないんです。だから足元が危ないくて、走り回ったりするシーンは大変。監督はテイクをどんどん重ねていく人なので、肉体的には過酷な現場でした。


(C)2016 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION

―ナ・ホンジン監督は厳しい方なんですか。


監督は現場でどんどんイメージが膨らんでいくタイプらしく、テイクをどんどん重ねていくんです。ディテールにもこだわるし、ちょっとしたタイミングにもこだわる。それで撮影が終わるとスタッフやキャストを集めて、みんなで撮ったシーンを見てディスカッションするんです。日本の現場ではあまりやらないことですけど、そうすることで、みんな共通のイメージを持って作業を進めていけるんです。

―そうすることで現場の団結が強くなるのかもしれないですね。韓国の俳優さんとの共演はいかがでした?

すごく楽しかったです。というのは、韓国の役者さんたちって、映画をやってるっていうことに対する自負心というかプライドというかがすごくあって。だから、"自分の限界以上のものをここで出そう!"みたいなモチベーションの高さがあって、そこにスキルがちゃんと伴っている。そういう人たちと一緒にやるのは刺激的でしたね。

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