シシド・カフカが語る新作『DO_S』:ドラムとヴォーカルの関係、音楽に還元される芝居

By Mayuko Kumagai
ミニアルバム『DO_S』をリリースしたシシド・カフカ

―さっき言っていた『DO_S』の、シンプルさや素直さというところにも繋がるのかもしれないですね。

そうですね。何が大切なのかをよく考えれば、かっこいいかかっこ悪いかはどうでもいいことになってくると思います。

―タイトルも印象的です。

イメージが対極にあるものがふたつ並ぶとインパクトがあるじゃないですか。歌詞にも出てきますが、生きていく上で両方とも大切。ガッツも必要だし、でも一歩下がって、跪いて花束を渡すような精神も必要だし。

―『3.2.1・・・CUT』は、具体的なフレーズがたくさん出てきて、ユニークですね。

(渡辺)潤平さんに書いていただいたんですが、ストーリー調だったら面白いねという話をしていてできた曲で、悩んでる男の子に対しての具体的なアドバイスです(笑)。『タチアガレ』もそうですけど、とりあえずぶつかってみるという精神が必要だよねという応援ソング。

―『たったひとこと』は唯一のバラードで、声のキレイさが際立つなと思いました。

生のストリングスが入っていて、最後のサビからしかドラムが入ってこないっていう、自分の中で珍しいアレンジだったりします。この曲はメロディがすごく良かったのでずっと前から温めていて、それを今回、ここに入れました。このミニアルバム6曲を通して、あるバーで出会った20歳くらいの男の子に対して、私が酔っ払った勢いで説教しているっていう設定を"Theatre Kavka"から引き継いでいるんです。もし実際にそういうシチュエーションになったら、私だったら説教の途中で急に自分の身の上話もするんだろうなと思うところがあって。相手に対して親身になる時って、どうしたって自分の話もするじゃないですか。自分の腹の内を見せておかないと、向こうにも本音を言ってもらえない。だから、"ほら、行っといで!"って背中を押すような感じの曲の流れから、いきなり自分のストーリーが1曲入っていてもいいかなと思ったんです。恋愛で言うと、わりとキッパリと"はい、おしまい"ってできるタイプなんですけど、ちゃんと終われなかった恋は自分の中で嫌な感じで残ってしまっているものなんですよね。そんなモヤモヤとした気持ちを書いています。

―順番的にも5曲目というのが大事なんですね。はじめの4曲で発破をかけておいて、途中で自分のツラい経験を話して、腹の内を見せる、と。

1曲ずつでももちろん完結しているけど、6曲通して聴くと、私と一緒に飲みながら話をしているっていう雰囲気になったら面白いなって。

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