シシド・カフカが語る新作『DO_S』:ドラムとヴォーカルの関係、音楽に還元される芝居

By Mayuko Kumagai
ミニアルバム『DO_S』をリリースしたシシド・カフカ

―ドラムに関しては?

4つ打ちでドンドンドンドンという音が入っているんですが、いい意味であまりドラムが目立たないというか。ダンスサウンドでもあるので、機械で作られる音に対して、生音のドラムのアプローチはどうしようかと自分で考えました。

―ドラムのアプローチやアレンジはいつもどのようにしているんですか?

最近、いろんな作曲家さんが携わってくれていますけど、かなり作り込まれた状態で提案されるので、異論がないときはだいたいそのままです。でも自分の手癖とか、こっちの方がいいなと思った時は相談してアレンジしたり。ライヴでももちろん変わっていくので、最終的には音源通り叩いていない曲の方が多いですね。

―『僕が僕であるということ』はご自身で作詞されていますね。実体験を反映しているのかなと思いました。

これは自分が若かった頃、どうしても前を向けなかった当時のことを思い起こして書きました。私が話している相手側の男の子目線の詞ですけど、内容は私自身がデビューが決まらずバイトをしながら生活をしていた時の鬱屈した感情です。今、思い返すとあの時期が何に対しても素直になれなかったんじゃないかな。

―今は、活動していく中でそうした感情が消えていったからこそ詞にできたという面も?

消えてはいないですね。書くことによって浄化されるとか整理されるっていうことはありますけど、今はやっと自分なりのものの見方や努力の仕方がちょっとずつわかってきている途中という感じです。

―『拳と花束』もシシドさん作詞ですが、どんな時にできた曲ですか?

"Cool girl""Cool guy"という言葉が音にハマったことからできた歌詞で、そんなふたりの物語の楽曲です。最近はかっこ悪いところを見せるのがいやだっていう子が多い気がしているんです。恋愛でいうと、女性にとって男性がかっこつけてくれることはもちろん大切だけど、自分との関係において、どれだけかっこ悪くなってくれるかっていうこともけっこう重要だなと思うんですよね。

―確かに。

そういう意味で、プライドなんか捨てて、とりあえずかっこ悪い姿も見せてみたら?っていう、そんな歌です。どれだけかっこ悪くても、なりふり構わず必死に自分に対しての気持ちを表してくれたらこちらの感情も動くだろうし。実際、そこ、かっこつけるところじゃなくない!? って何度か思ったこともあるので(笑)。恋愛に対しても仕事に対しても。

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