サンタナ、伝説のライヴ『ロータスの伝説』完全版発売:44年ぶりに収録音源発掘

By RollingStone Japan 編集部
44年間封印されていた幻の音源が発掘され、サンタナの初来日公演を収めた伝説のライヴ・アルバム『ロータスの伝説』が未公開音源7曲を追加収録した「完全版」として世界初の発売が決定した

1969年のデビュー以来半世紀もの間第一線で活躍し続けるグラミー賞10冠のギタリスト、カルロス・サンタナ。来る4月に開催される4年ぶりの日本ツアーにあわせ、サンタナの初来日公演を収めた74年発表の3枚組ライヴ・アルバム『ロータスの伝説』の「完全版」が4月19日に発売される。

このライヴ盤は73年7月3日と4日の大阪公演を収録しており、第一絶頂期にある若きサンタナ・バンドが日本のオーディエンスを前に繰り広げた凄まじい演奏と、のちにギネス世界記録にも認定される"22面体ジャケット"という破格のスケールを持つアートワークが今もなお語り継がれるライヴ・イン・ジャパンの金字塔的作品だ。

企画から録音、写真、デザインなどレコード制作に必要なすべてを日本人が手掛けたこともあり、日本のサンタナ・ファンにとっては特別な意味を持つ作品だ。そんな『ロータスの伝説』の録音で実際に使用されたアナログ・マルチテープが、日本のソニーミュージックの倉庫に長年保管されたままであることが昨年暮れに発覚、実に44年ぶりに蔵出しされた。


44年ぶりに見つかったマルチ・テープ

74年以降は一度も使用されることがなかったアナログ・マルチテープは、一部テープ交換のため演奏が途切れている曲や何らかの理由で紛失したリールがあったものの、コンサート2日分の大半の演奏記録が70年代のテープとは思えないほど良好なコンディションにあることが判明した。

アナログLPの収録分数の関係で当時やむなくカットされた音源もしっかりと残されており、オリジナル盤にはない「ジャパン」「バンベレ」「ウム・ウム・ウム」「聖なる光」「ザ・クリエイター・ハズ・ア・マスター・プラン」「セイヴァー」「コンガ・ソロ」の7曲(約35分)を新たに加えることにより、大阪で演奏された全曲目がここに揃うこととなった。これら発掘音源のミックスはオリジナル『ロータスの伝説』やベック・ボガート&アピス『ライヴ・イン・ジャパン』など数多くの名盤を手掛けてきたエンジニア・鈴木智雄によって行われた。既発音源と極力違和感のないサウンドにすべく慎重に機材やケーブルを選定した上でミックスされ、アナログ・テープの持つナチュラルでダイナミックな音像を保ったままミックス・マスターに落とし込まれた。オリジナル盤に欠けていた7つのピース(楽曲)は実際の曲順通りの場所に見事に収められ、頭から最後まで余すことなく「完全版」となって稀代の名演が蘇った。

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