ATCQファイフ・ドーグの未発表ヴァースが収録された新曲『ワナ・ダンス』が公開

ATCQのファイフとデトロイトを拠点にするドウェレ、新曲は両者の新作に収録される(Photo by Andrew H. Walker/Getty Images for Tribeca Film Festival)

ア・トライブ・コールド・クエストのファイフ・ドーグが、ヒプノティックなビートに乗せて軽快にライムするドゥウェレの新曲『ワナ・ダンス』を公開した。

シルキーな歌声で知られるデトロイトのシンガー、ドゥウェレの新曲『ワナ・ダンス』には、ATCQのファイフ・ドーグによるパンチの効いたヴァースがフィーチャーされている。

ステディなグルーヴとヒプノティックなシンセサウンドが絡み合う、マイク・シティがプロデュースを手掛けた本トラックには、女性に捧げるファイフの遊び心に満ちたヴァースが収録されている。「そんなはした金に興味はない 俺は一流プレーヤーだからな」冒頭でそう誇ってみせるファイフは、ヴァースをドラマチックにこう締めくくる。「君は本当に魅力的だ / 洗い立てのタオルのように柔らかいその肌 / 俺は君の虜さ」

『ワナ・ダンス』は発売を控えるドゥウェレの新作『セイム・ブック…ニュー・チャプター』と、ファイフの死後初となるアルバム『フォーエバー』の両方に収録される。2人はドゥウェレが2012年に発表した『ホワット・プロフィット』のリミックスでも共演している。『ワナ・ダンス』のリリックビデオでは曲にまつわる様々な事実が公開されており、同曲は2人がそれぞれのソロ作を制作中だった2015年にレコーディングされたという。

ファイフ・ドーグは昨年3月に、持病だった糖尿病の悪化によりこの世を去った。ほどなくして彼のソロ曲『ナットシェル』が公開され、その後彼が参加したATCQの新作『ウィ・ゴット・イット・フロム・ヒア・サンキュー・フォー・ユアー・サービス』が発表された。

先週日曜日に行われたグラミー賞授賞式で、アンダーソン・パーク、バスタ・ライムス、コンシークエンスとともに、政治的メッセージを込めた『アワード・ツアー』『ムーヴィン・バックワーズ』『ウィ・ザ・ピープル』のメドレーを披露したATCQは、改めてファイフの功績を讃えてみせた。

Translation by Masaaki Yoshida

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE