大橋トリオが語る:ニューアルバム『Blue』、映画と音楽の関係、海外進出

By RollingStone Japan 編集部
大橋トリオが語る:ニューアルバム『Blue』、映画と音楽の関係、海外進出。
今年でデビュー10周年を迎えた大橋トリオが、集大成となるニューアルバム『Blue』、映画と音楽の関係、海外進出について語る。

大橋トリオは、ピアノ、ギター、ベース、ドラムを自在に使いこなし、ジャズ、ポップス、ソウル、フォーク、ロック、エレクトロニカ、ヒップホップとさまざまなジャンルを軽やかに融合させる。気づけば10年間でジャンルレスなフルアルバムが11枚。黙々と音楽を作り続けるミュージシャン・大橋トリオは、デビュー10周年を迎えた2017年も、緩やかな上り坂をストイックに登っていく。

—10年の活動でオリジナルフルアルバム11枚というのはかなり多作ですよね。デビュー10周年という節目を迎えてみていかがですか?

最初に思い浮かぶのは、よくここまでやってこれたなって。そういう意味では、10年って大した数字ではないのかもしれないですね。この業界は水商売みたいなものなので、新しい人が出て来れば古い人が消えていくという世界。でも、僕にとっては緩やかな上り坂ではあるなと思うので、今後それをどうキープしていくか。もっとその角度を上げられるか。そういうことを常々考えてますね。

—振り返ってみて、「あの時きつかったな」みたいな思い出はありますか?

一番きつかったのは、メジャーのファーストアルバムと映画『余命1ヶ月の花嫁』の音楽を同時にやっていた時期ですね。本当に死ぬかと思った(笑)。昨日はアルバムを作っていて、今日は映画音楽を作っていて、明日はまたアルバムみたいな感じで、毎日頭を切り替えないといけないのはものすごく大変でした。大きな映画音楽の仕事はそれが初めてだったと思うので、経験としては大きなものが得られましたけどね。

—映画音楽も同時に10年やってるというのがすごいですよね。映画『この世の外へ クラブ進駐軍』で大橋さんのことを知った人も多いかと思います。

映画音楽を作っていたいという願望もあるんですよ。「大橋トリオの音楽を聴くと物語が見える」「別の世界が見える」「映画を見てるみたい」とか言ってもらえることが結構あるんですけど、そういうところも影響してるのかなって思います。

でも、一回でいいので何もない状態の映画音楽をやってみたい気持ちもあるんです。映画音楽って、作るものがだいたい決まってるんですよ。喜びの曲、悲しみの曲、そういう喜怒哀楽のパターンがいくつか必要なんです。なので画的には何も起こらないような、どんな音楽を入れてもハマるような映画もやってみたいんですよね。

—普段のご自身のアルバム制作がそれに近いのかもしれませんね。どんなことをイメージしながら曲を作るのですか?

例えばですが、ある草原の写真を見ながらそこで起こる物語を想像してその絵に合う音楽を作る、といった感じで“縛り”の中でやるとうまくいくことが多いんです。でもそれはそれで結構大変なんですよ。“これ”と決めると、そこから外れられなくなるので。
Interview by Sahoko Yamazaki (RSJ)

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