アンセル・エルゴート、新作MVで『アメリカン・サイコ』になる

By BRITTANY SPANOS
ミュージシャンで映画『きっと、星のせいじゃない。』の主演俳優アンセル・エルゴートの不気味な新曲『Thief』のMVは、パトリック・ベイトマンを思わせる。
ミュージシャンで映画『きっと、星のせいじゃない。』の主演俳優アンセル・エルゴートの不気味な新曲とそのMVがマイケル・ジャクソン、デヴィッド・ボウイ、映画『ドライヴ』のサウンドトラックから影響を受けていると話す。

俳優でミュージシャンのアンセル・エルゴートのダークでセクシーな『Thief』のMVは、映画『アメリカン・サイコ』とマイケル・ジャクソンから影響を受けており、本作は、アンセルの兄ウォーレンが監督を務めた。

『ダイバージェント』シリーズと『きっと、星のせいじゃない。』で知られるアンセルが、恋人のヴィオレッタ・コミシャンとのラブシーンの合間に、ダンスと歌声を披露する。セックスの後に鏡の前で筋肉を動かす自分にうぬぼれ、周囲で起きていることに対して決して感情を表に出さないような、パトリック・ベイトマンを思わせる虚栄心が強く危険なキャラクターをアンセルが演じる。

「『Thief』を書いてる時に、このキャラクターを作ったんだ」。アンセルは不気味な分身についてローリングストーン誌に話してくれた。「MVで彼に命を吹き込むことを楽しみにしてたんだ。演技では、カラフルで鮮やかなものを取り入れたかった。80年代のダンス・ビデオみたいに、全身レザーの衣装でネオン光の中で歌って踊ることにしたんだ」

MVの映像は、ブレット・イーストン・エリスの80年代の浅はかな一面のダークな風刺に影響を受けているが、よりポジティヴな一面も、制作中の精神を刺激したという。「音楽はアートであるべき」。こうアンセルは言う。「昔、ミュージシャンはいつもキャラクターを演じてた。ボウイ、MJ、フレディ・マーキュリーがそう。僕は、モダンなポップスターじゃなくて、彼らからインスパイアされてるんだ」

アンセルが、マイケル・ジャクソンやフレディ・マーキュリーといったビッグネームを頭に入れて曲を書きレコーディングしたというこの楽曲には、80年代のシンセポップとニューウェーヴをリスペクトした、クリフ・マルティネスの映画『ドライヴ』のサウンドトラックのような、洗練された冷酷さがある。

「楽曲の制作過程で一番最初に作ったのは、変化しながら轟くベースラインだったんだ」。アンセルは、『ドライヴ』のサウンドトラックとのつながりを説明してくれた。「ベースラインは、間違いなくあのサウンドトラックから影響を受けてる」。アンセルはこれまでに、DJアンソロとして音楽をリリースしてきたが、実名でのリリースは今回の『Theif』が二曲目である。

2017年、アンセルは映画三作に出演する。そのうちの一作の『ベイビー・ドライバー(原題)』は、3月にサウス・バイ・サウスウエスト映画祭でプレミア上映される。アンセルはこの一年半、ポップな歌に主に取り組んできたが、それは彼が長年舞台で歌ってきたことやEDMを制作してきたことの産物だといえよう。そんなアンセルの次なる目標は、シンプルだ。「ステージでこの曲たちを歌うのが待ち遠しい」

Translation by Miori Aien

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