AAA西島隆弘が語るデビュー11年の光と影:「続けられたのは"救い"があったから」

By RollingStone Japan 編集部 2017/月号 P132〜137 |
Photograph by Chito Yoshida(AVGVST)

―この世界で本気でやりたいという想いがなければ乗り越えられないですよね。

まぁそうですよね。この11年、その時その時にやりたいことがやれているというよりは、"いつかちゃんと100%やりたいことができるだろう"っていう期待を膨らませながら日々生活していた感じです。世間的にはすごくいい状況で出てきたグループに見られがちなんですけど、実はそうでもないんですよ(笑)。楽してきたかというと、ぜんぜんそんなことはなくて。人って欲深いから、やりたいことがひとつ完成されても、どんどん増えていきますよね。だから、子供の頃に描いていたものとか、デビュー当時に描いていたものが、11年経ってもいまだにできていない事もあるし。この11年、順風満帆だったかというとそうではなくて、とりあえずここまで来ることができたっていう感じです。


Photograph by Chito Yoshida(AVGVST)

―なるほどね。

僕らがやっているエンタテインメントって、一人でできることじゃないですよね。照明の人、音響の人、VJを作る人......とそれぞれ役割分担があって、そのたくさんの人たちのテクニックを尊重しながら、ひとつのエンタテインメントを作る。その時、一緒にやる人たちがそれまでに培ってきた個性、各々のフィールドも尊重しながらやらなきゃいけない。それで、結果的に全体のバランスがとれたエンタテインメントを作らないと成り立たないじゃないですか。そういうことを、歳を重ねるにつれて考えるようになりましたね。最初のうちは、グループでやっている時でも"僕のエンタテインメントを作るんだ"って思ってやっていた時期もあったんですが、それこそエゴだなって思うようになってきたんです。個人のエゴをそのままぶつけるよりも、プロフェッショナルの人たちを交えて限られた時間の中で丁寧に作ったエンタテインメントを提示しないと、ビジネスとしても成り立たないんだなっていうことに、歳を重ねて気づいていったんです。そういう意味で、今は"想像と妄想"と"描いていた理想"と"現実"っていう3つに分かれた感じですね。デビューして6年くらい......いや7〜8年かな。そのくらいまでは納得いかないことが山ほどあったんですけど、今は少し違う考え方をするようになりましたね。それは変に大人になったからというよりも、"確かにそうだな"って思うことが多くなったからで。

―実体験をもって理解できたおかげで、エゴじゃない部分でものが作れるようになったっていうことですね。

そういう11年間は必要だったのかもしれないですね。デビューしてすぐに売れなくてよかったなっていうのは思います(笑)。
Interview by Joe Yokomizo, Text by Nanako Kubo(RSJ), Styling by Sachi Miyauchi(Seif), Hair and Make-up by Kohei Nakajima(UNVICOUS)

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