マイケルの娘、パリス・ジャクソンが沈黙を破る:父の死、自殺未遂などを初告白

By BRIAN HIATT
パリスが沈黙を破り、今まで語られることのなかった真実を明かす David LaChapelle for Rolling Stone. Styling by Brett Alan Nelson at TheOnly .Agency. Shirt by Michael Bush, necklace by Stefere, earring by K. Brunini, gloves by Majesty Black, choker by Posers Hollywood. Makeup by Jo Baker

マイケルは公の場で子どもたちに仮面を着用させていた。この子どもたちを守るための行動を、最初パリスは"ばかげている"と思ったが、後になってその意図を理解した。そしてこのことは、2009年7月7日、テレビ放映もされた父の公開追悼式で、いたいけな少女が大胆にマイクの前に立ち、「私が生まれたときから、パパは他の人が想像できないくらい最高の父親だった。そして今はただ、父を心から愛していることを伝えたい」と残したあのスピーチへとつながっていくのだ。


「私が生まれたときから、パパは他の人が想像できないくらい最高の父親だった」と父の追悼式で語ったパリス(Kevork Djansezian/Getty)

当時彼女は11歳だったが、自分のしていることの意味はわかっていた。「あの後、父を批判し、父の子育てを批判する人々がたくさんいることを知ったの。あの時はじめて私は公に父を弁護したわけだけど、絶対にあれを最後にはしないわ」と彼女は語る。一方プリンスにとってはあの時が、妹が「兄弟の誰よりも強い人間だった」ことを示した瞬間だった。

ミュージアム・オブ・デスを訪れた翌日、私はパリス、マイケル・スノディ、そして髪を後ろに束ねたモデル級にハンサムな31歳のマネージャー、トム・ハミルトンと共にヴェニス・ビーチに向かった。遊歩道を散歩していると、スノディが最初にロサンゼルスに移ってきた時の、ストリート・パフォーマーとして切り詰めた生活をしていた時のことを回想し「まぁ悪くなかったよ。1日平均で100ドルくらいは稼いでたよ」と私に教えてくれた。

パリスは髪にエクステンションをつけ、ポニーテールにしている。丸いレンズのサングラスをかけ、チェックのシャツとレギンスを着ている。背中にはラスタカラーのバックパックだ。今日の彼女はやや気分が沈んでいるようだ。口数が少なく、袖なしのウィリー・ネルソンTシャツを着たスノディにずっとくっついている。

我々は超現代的な家が立ち並ぶヴェニス運河へと向かうが、パリスはその場所が好きではないという。「お高くとまっていて、優しさが感じられないんだもの」とパリス。「ご飯を食べにいらっしゃい!っという感じじゃないじゃない」。その後、アヒルの群れを見つけた彼女は楽しそうにしていた。「ハロー、フレンズ!一緒に遊ぼう!」彼女はそう叫んだ。群れの中に、近くで泳ぐカップルのように見える2匹のアヒルがいた。彼女はそれを見て、ほっとした様子でスノディの手を強く握り、「ゴール」と言った。「ハッシュタグ、"ゴール"」。

彼女の気分も上がってきたところで、我々は日が沈むのを見るためにもう一度ビーチへと向かった。雄大に輝くオレンジの光を見ながら、パリスとスノディはコンクリートの防護柵の上を歩く。ほのぼのとする瞬間だった。するとそこに、ネオンカラーのジョギングウェアにひざ丈のソックスを履いた中年女性が歩いてきた。彼女はパリスとスノディににっこりと微笑みかけると、腰につけた小さなスピーカーのようなもののスイッチを押して、いかにも昔風のトランス音楽をかけ始めた。パリスは笑い、ボーイフレンドに顔を向けた。そして日が沈むと、2人はダンスを始めた。


Translation by Yu Sekine

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