マイケルの娘、パリス・ジャクソンが沈黙を破る:父の死、自殺未遂などを初告白

By BRIAN HIATT
パリスが沈黙を破り、今まで語られることのなかった真実を明かす David LaChapelle for Rolling Stone. Styling by Brett Alan Nelson at TheOnly .Agency. Shirt by Michael Bush, necklace by Stefere, earring by K. Brunini, gloves by Majesty Black, choker by Posers Hollywood. Makeup by Jo Baker

彼女の最後の自殺未遂の後、彼女は10年生と11年生の前半をユタ州にある治療施設の学校で過ごした。「とても充実した時間だった。私はあの時とはまったくの別人だわ」と彼女は語る。そして、控えめに笑いながら「クレイジーだったのよ。実際、私は狂っていたの。ティーンエイジャー特有の不安みたいなものをたくさん抱えてた。そして誰の助けも求められないまま、鬱や悩みと戦っていたの」と続けた。彼女が言うには、彼女の父も生前は鬱に苦しんでおり、彼に処方されたのと同じ抗うつ剤を処方されたという。なお、現在では精神疾患用の薬は一切服用していない。

当時の悪行で今も続いているのはメントールタバコくらいのものであり、今は人生で一番まともでハッピーな時期を過ごしているパリス。彼女は18歳の誕生日のすぐ後、それまで住んでいた祖母キャサリーンの家を出て、昔のジャクソン家の屋敷へと向かった。現在、彼女はそこでボーイフレンドのマイケル・スノディと暮らしている。スノディはStreet Drum Corpsの一員として活躍するヴァージニア州出身の26歳ドラマー。子犬のようなあどけなさの残る顔立ちだが、明るい色のモヒカンスタイルの髪型、そしてタトゥーと大きくズレ下がったズボンはいかにもバンドマンといった感じだ。「音楽を聞いているときのような感覚にしてくれる人に初めて出会ったの」とパリスは語る。出会った当初、彼の体には南部旗のタトゥーが刻まれていたため(現在は隠してある)、ジャクソン一家に彼が人種主義者なのではないかという疑念を持たれた。「でも彼を知っていくにつれて、彼が本当にクール・ガイだってわかっていったの」と彼女は語る。

パリスは2015年に高校を卒業、通常より1年早くコミュニティ・カレッジに入学したが肌に合わず、すぐに中退した。なにしろ、彼女は莫大な遺産の相続者なのである。マイケル・ジャクソンの家族信託に残された資産は推定10億ドル以上と見られており、段階的に子どもに支払われることになっている。しかし彼女は自分で稼ぎたいと思っており、また現在成人となった彼女は今、"セレブリティ"という名のもうひとつの遺産を自由に用いることができる。

このカリスマ性に溢れ、美貌も兼ね備えた、世界で最も有名な人物の娘は、一体どのような道を選んでいくのだろうか?現在においても彼女はモデル/女優として活躍中であり、その可能性は未知数である。彼女は今、あごひげを大きくたくわえた彫師の仲間に入れるほどフレンドリーな立ち位置に自分を置いているが、望むならばいつでも、そのキングの血筋をカードとして使うこともできるのだ。実際、彼女は非常にしっかりした所作を身につけており、育ちのよさが滲み出ている。映画監督/プロデューサーで、パリス・ジャクソンの女優としての資質を見出したリー・ダニエルズは、最近彼女のマネージャーと会い、自身が監督するFOXネットワークスのテレビシリーズ『スター』での彼女の役について話をした。それに彼女はいくつかの楽器を演奏でき、作曲もできる。歌もうまい(アコースティック・ギターを手に取り、私に何曲か披露してくれた。歌手としても見込みはある。ただ、スタイル的はMJよりもローラ・マーリングに近い)。しかしレコーディング・アーティストとしての道を目指すかは定かではない。

パリス・ジャクソンにとってモデル業はとりわけしっくりくるものであり、またセラピー的な意味も持つ仕事でもある。「自分を好きになれない時期が本当に、本当に長かったの」とパリスは語る。彼女は12歳の時に彼女の容姿に関するインターネット上の書き込みを初めて見た時から、父が整形手術を選択した理由を深く理解できるようになったという。「私をブスだと思っている人がたくさんいる。そう思っていない人もたくさんいる。でもモデルの仕事をしている間は自分が嫌いだったことを忘れて、カメラマンが言ってくれることに集中するの。そうすると、自分がかわいいんだって思える。そういう意味では、自己中心的な理由だけど」。

しかしそんな自己中心的な部分はむしろ稀であり、本来の彼女は父親譲りの"ヒール・ザ・ワールド"的な衝動で動くタイプの女性である(「グレート・バリア・リーフのことを本当に恐ろしく思う。だって、死んでいってるのよ。この惑星全体が。なんてかわいそうな地球なの」と彼女は語っていた)。また彼女は、名声を意義ある目的のために用いられるべき道具だと捉えている。「そういうことができる立場に生まれてきたんだもの」と彼女は語る。「それを使わないで無駄にするのか、それともより大きな名声を得てそれをもっと重要なことに使っていくのか、ということよ」。
Translation by Yu Sekine

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