マイケルの娘、パリス・ジャクソンが沈黙を破る:父の死、自殺未遂などを初告白

By BRIAN HIATT
パリスが沈黙を破り、今まで語られることのなかった真実を明かす David LaChapelle for Rolling Stone. Styling by Brett Alan Nelson at TheOnly .Agency. Shirt by Michael Bush, necklace by Stefere, earring by K. Brunini, gloves by Majesty Black, choker by Posers Hollywood. Makeup by Jo Baker
父・マイケル・ジャクソンが永遠の眠りについてから8年、成人した一人娘が沈黙を破る。パリス・ジャクソンが、父の死、そして薬物中毒と心の傷からの回復について初めて明かす。

パリス・マイケル・キャサリン・ジャクソンは、ある有名な遺体を見つめている。そして「あれはマリリン・モンローね」と、壁にかけられた惨い解剖写真を前に囁く。「あっちはJFKだわ。ネットでもこんな写真見つけられない」。11月下旬のある木曜日の午後、パリスはハリウッド・ブールバードに建つホルムアルデヒド臭漂う小迷宮『ミュージアム・オブ・デス』を訪れていた。頭蓋骨を切り開いた写真やスナップフィルム、殺人鬼ゆかりの品などを展示するこのミュージアムでは、来館者が気絶したり嘔吐したりするのはよくあることだ。しかしティーンエイジ前半にゴスとエモに夢中だった部分が抜けきっていないパリスにとっては、展示品の数々はどうやらクセになる類のもののようだ。なにしろ彼女にとってこれが9回目の来館である。「素晴らしいわ」、コースの終わりに近づいたころ、彼女はそう言った。「本物の電気椅子と本物の頭まであるんだもの!」。


2016年12月12日、ロサンゼルスで撮影されたパリス・ジャクソン

パリス・ジャクソンは2016年4月に18歳になった。大人びた面を見せるときもあれば子どもっぽい面を見せることもある彼女だが、人生において大きな浮き沈みを経験してきた。彼女のヒッピーとパンクのミックス・ファッション(今日はタイダイ染めのボタンダウンにジェギンス、ハイカットのコンバースを合わせている)、そしてボーダレスな音楽のテイスト(彼女の今日のスニーカーはモトリー・クルー、アークティック・モンキーズ、アリス・クーパー ー彼女は特に彼の大ファンであるー そしてシンガー・ソングライターのブッチ・ウォーカーの曲の歌詞を入れてリメイクしてある。ちなみに彼女はニルヴァーナやジャスティン・ビーバーも大好きだ)は、まさに彼女が21世紀の申し子であることを物語っている。しかしながら、それ以上に、彼女はあの父親の娘なのである。「性格的には、彼女はほとんど父親そのものだよ」と彼女の兄プリンス・マイケル・ジャクソンは語る。「違うことといえば年齢と性別くらいのものさ。彼女の長所も、そして短所もすべて父親譲りだ。とても情熱的なところ、そして判断を曇らせるほどに感情的になりすぎてしまうところも」。そう彼はパリスとマイケルの共通点を説明した。

パリスは驚くべきペースでタトゥーを入れている。未成年時には数個だったのが、今ではその数50個以上である。そしてそのうち9個は、彼女が11歳の時に他界したマイケル・ジャクソンに捧げるものだ。あの時から彼女とその弟のブランケットは、かつての守られた美しい小さな世界から連れ出されることになった。「"時が癒してくれる"とよく言うけれど」と彼女は語る。「でもそんなことはない。ただ慣れていくだけ。"オーケー、たしかに私は大切だった唯一のものを失った"と割り切って生きているだけなの。そうすれば、これから起こるどんなに悪い出来事も、それほど悪くないと思って前向きに対処できるから」。マイケルは今でも彼女の夢に現れるのだそうだ。「いつも父が私と一緒にいると感じる」と彼女は語った。

自分をピーターパンだと捉えていたマイケルは、よく娘をティンカーベルと呼んでいた。彼女の鎖骨付近には"FAITH, TRUST AND PIXIE DUST"(信じる心と妖精の粉があれば)というタトゥーが刻まれている。また前腕には父のアルバム『デンジャラス』のカバーアートからの絵が、手には『バッド』のロゴが、そして左手首の内側には父の手書きの手紙からとった"QUEEN OF MY HEART"の文字がそれぞれ刻まれている。「父の存在は私にとって喜び以外のなにものでもなかった」と彼女は語る。「その喜びをいつでも思い出せるようにしておくのに理由なんて要らないわ」。
Translation by Yu Sekine

TOPICS

RECOMMENDED

TREND