ONE OK ROCKロングインタヴュー:"完全LIVE至上主義"の彼らが今燃やす野心とは

By Rika Suzuki(RSJ) 2017/月号 P124〜129 |

―アメリカのレコード会社の要求って?

Taka:ラジオソングを作れ"と言ってくる。でも、こっちからしてみたら"ラジオソングって何なの?"と。向こうのプロデューサーって、あまりトータル的なことを見ないんですよね。作るだけ作って、それでいいものできたらいいじゃないかという考え方で。僕は日本人だから"ラジオの曲を作れ"と言われたら素直にラジオ用の曲を作るけど、そのうちもともとアルバム用に作った曲とかけ離れていくわけです。そんなこんなで作った曲が15曲ぐらいあって、その中からアルバムとマッチする曲を選んでいかないといけなくて、そこでアメリカ側と喧々諤々議論しました。曲を作れと言われればいくらでも作れるけど、俺らは日本のファンが一番大事で、そのファンに対して説明できないものは提供したくなかったし。

―最終的にはどう落ち着いたんですか?

Taka:思ってることを全部ストレートに言ったら、自分がいいなと思うラインはアメリカサイドも理解してくれて。ただ、US盤にだけに入っている『American Girls』という曲があるんですけど、その曲はやっぱりそんなに好きじゃない(笑)。

―はっきり言いますね。やっぱりアメリカと日本だとマーケットって違うものですか?

Taka:全然違うからすごく大変。毎日3組ぐらいのプロデューサーと会うんですよ。朝この人と1曲、午後は別の人と1曲、夜はさらに別の人と1曲。それで、1日3曲デモを作るんです。それが1週間続いた時は途中から頭の中バグってきて、叫んでいましたね。メンバーが"どうしたの?"って聞いてくるから"うぁぁぁあ!"ってTomoyaの頭をなぜか叩きましたね。

一同:ガハハハ(笑)!

Tomoya:僕はもう、叩かれることで応援するしかできないので......それでストレスが多少発散できるのであれば。

Taka:それが、びっくりするぐらいスッキリするんですよ。

―(笑)。『Ambitions』の日本盤とUS盤って結構内容が違っているんですか?

Taka:違いますね。日本盤は日本語が全曲に入っているし。アヴリル・ラヴィーンをフィーチャーした『Listen (featuring Avril Lavigne)』はUS盤には入っていなかったり、日本盤のほうが全然豪華です。US盤にも日本盤には入っていない曲が3曲くらいありますけど。

―今後も1つの作品に対してUS盤、日本盤みたいな作りになっていくんですかね?

Taka:これはもう、大人の問題ですからね。やりますけど、正直、面倒臭いですよ。

―そりゃそうですよね(笑)。

Taka:ただ僕は、このアルバムは海外でライヴをやる時も日本語でやりたいなと思っているんです。今までは勉強のために全部英語で歌っていましたけど、アメリカ側がOKしてくれるのであれば日本語でいきたい。

―日本語のほうが感情が乗るから?

Taka:いや、日本語だとアメリカ人はたぶん何を言ってるか分からないじゃないですか。今回ヴォーカルにフォーカスを思い切り当てたんですけど、それでレベルが昔より上がったことで日本語が入ってくる違和感にやっと気づいたんです。それはアメリカ人からしたら気持ち悪いけど、かっこいいことなんじゃないかなと思って。もちろん不可能な曲もありますけど。
Interview by Joe Yokomizo

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