Nothing's Carved In Stoneインタヴュー後編:「情報過多の時代だからこそ、ライヴが大事」

By Joe Yokomizo
昨年(2016年)末、8th Album『Existence』をリリースしたNothing's Carved In Stone。
2016年の年末にリリースされた最新作『Existence』をフックに、音楽ホリックなバンド・リーダー・生形真一と、熱きフロントマン・村松拓にさまざまな角度から話を聞いた、Nothing's Carved In Stoneのロングインタヴュー。

後編は2人の素顔に迫ってみたのだが、借金地獄の話が飛び出すなど、激しい展開に。

前編はこちら

―さて、インタビュー後編は、ウブさん、拓さん個々の深層に踏み込んでいきたいと思います。前編でバンドの目指す方向について聞いたので、まずは、拓さんが今何を目指しているか、その辺から聞かせてください。

村松:わかんないですね。

一同:ハハハ(笑)。

村松:自分のことって、わかります? 俺は一生、自分のことを本当の意味で客観的に見られないと思う。ステージングをもっと考えなよとか、MCでもっとかっこいいこと言いなよとか、俺のことをロックスターに仕立て上げたい人たちはいっぱいいるけど、別に俺はそこにハマる気はなくて。売れていけば勝手にカリスマになると思うから、俺たちがカッコいいと思うことをこのままやり続けるのが一番大事だと思っています。逆に、それくらいしかないんですよね。もちろん、みんなにエネルギーを見せたいとか、俺がカッコいいと思ってきたバンドからもらったものを自分を通して新しく見せていきたいという気持ちはあるけど、みんなが想像出来るようなバンドでいたいわけじゃない。

―なるほど。ウブさんからみた拓さんの魅力は?

生形:小さいライヴハウスで彼を観た時に、すごく存在感があって、一緒にやりたいと思ったんですよ。そうやって人を惹きつけるのって歌が上手いだけじゃダメだし、ギターがうまいだけじゃダメで、俺はそれがエネルギーだと思うんですけど、それを彼に感じたんです。だから、一緒にやろうと思った。しかもそのエネルギーって、どうにかして出せるものじゃないから。うちのバンドは他のメンバーにもそれがあるんですけど。

―そう言えば、NCIS初のドキュメント・フォトブック『僕らにとって自由とはなんだ』を書いた作家の宮下奈都さんにインタヴューした時に"拓ちゃんの成長がすごい"みたいなことを言っていましたが。

村松:その話、嫌いなんですよ。みんなそうやって言うんですけど、勝手に言ってくれって話(笑)。

―でも、下降していると言われるよりはいいじゃないですか(笑)?

村松:だって、みんな成長していますよ。ジョーさんだって8年前と比べたら成長してるでしょ?

―そりゃそうですね。ただ、俺は48歳なんで、いろんなところが日々下降気味ですけど(笑)。

村松:ハハハ(笑)! 俺を通して未来を見ているんだったらそれはそれで嬉しいけど、いつまでたってもダメだなと言われている感じがして嫌なんですよね。"拓ちゃん、まだいけるよ"みたいな。勝手にやるよって話だと思いますよ、マジで(笑)。

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