ロジャー・フェデラー:テニス界のレジェンドにまだ力は残っているのか?

By Andrew Eichenholz
2016年は怪我に泣いた、現在35歳のロジャー・フェデラー (Photo by Quinn Rooney/Getty Images)
2016年は怪我に泣いたフェデラー。現在35歳の彼は世界ランキング16位で2017年をスタートする。テニス界に多大なる貢献をしてきたフェデラーにまだ力は残っているのか?

フランス人テニスプレイヤーのリュカ・プイユが12月下旬、ファンに向けてツイッターを投稿。内容は、ペリスコープとツイッター両方から自身のプラクティス・セッションが公開されることを知らせるものだった。その結果、ライブや録画で彼のセッションを観た人数はなんと80万人以上にのぼった。クリスマス数日前のセッションであることを考えれば内容的にあまり濃いものとは思えないし、この80万人という数字はこの世界ランキング15位のプレイヤーが集めるにしては出来過ぎの数字だ。そう思わないだろうか?

ところが、そうでもないのである。というのも、ネットの向こう側にいたのは何を隠そう、あのロジャー・フェデラーだったからだ。ただしプイユのほうが世界ランキングでは上。ロジャー・フェデラーは16位だ。



ここで首を傾げたあなた、数字の読み間違いではない。あなたの目と脳は正常に機能している。
ロジャーは17回のグランドスラムでの優勝、302週連続世界ランキング1位の歴代最長記録など偉大なキャリアを誇るプレイヤーだ。テニスの歴史に関する本を出版したならば、彼の名が史上最高のテニスプレイヤーの欄に載ることは間違いない。その彼が世界ランキング16位まで下りてきたのは、実に2001年5月以来のことである。フェデラーが16位・・・そう聞いて違和感を感じずにはいられない。"ただの数字だ、特に意味はない"と言うこともできるだろう。しかし、彼はあのロジャー・フェデラーなのである。アメリカの実力派作家デヴィッド・フォスター・ウォレスが、彼のコート上での熟練の動きは"神を感じさせる"とまで形容した、それほどの男なのである。
Translation by Yu Sekine

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