RIZE・JESSEが語る、音楽とカルチャーの融合

By Joe Yokomizo 2017/01月号 P94〜0 |
ローリングストーン日本版2017年WINTER/JESSE (Photograph by Keisuke Yasuda)
2000年のデビューから16年、今再び、RIZEのJESSEが注目されている。長いキャリアを経て音楽とカルチャー、そして人との核融合がもたらすパワーを味方につけ、目に見えない思いを音に込めながら、新たなフィールドを全力で開拓しようとする姿に迫る。

アドレナリン出したいヤツは、俺についてくればいい。

―今回シューティングでコラボしたSUNNY C SIDERのNAOKIさんとは?

同じ東京出身で、お互い20歳くらいで遊びから本格的にやりたいことを始めているところとか、共通項や共通の仲間が多いから存在は知ってたんだけど、しっかりセッションしたことはなくて。

―バイブス的にはどうだった?

純粋にカッコよかった。お互い、今36歳なんだけど、俺たちが20歳の頃、16年前のカルチャーってみんな仲間ってよりはおのおのがライバル、1on1って感じで。

―自分以外は全員敵ってやつだ(笑)

そう。で、最近になってようやくこうして同じくらいのキャリアのヤツらと繋がるようになった。金とか関係なく、音楽やロックと向き合うことをあきらめずに頑張ってきたヤツが、やっと努力が実って表に出てきている時期だと思う。山登ってる最中はさ、絶対お互いリンクしないじゃん。でも、中腹の開けたとこにみんな集まってて。挑戦するべき時、休むべき時をちゃんと見極めてクリアしてきたヤツが、今生き残ってる。


Photo by Keisuke Yasuda

―いよいよ日本のロックの出番だとは思うけど?

音楽ってリアルなカルチャーの裏付けがないと絶対に響かない。例えば1日50ドル稼ぐのがやっとだった連中がさ、スラムで薬売らないと生きていけない命ギリギリの状況を音とメッセージに託して世界に発信したら超共感されて売れて、今やドクター・ドレーみたいな名プロデューサーが誕生したわけ。でも日本ってどうなのかな? アメリカからロックが輸入されて50年は経ったけど、本当の意味での発信はまだできていないと思う。

―日本はただ消費しまくってきただけなのかもね。それに、ロックも表現も、限界を超えてはみ出さないと、人の心は動かせない。

親父(Char)が言ってたんだけど、どんなに演奏にくたびれても、たった1つのヒット曲が一生お前をステージに立たせるんだって。ヒット曲って仕掛けて作るもんじゃなくて"事故"予想外のところで当たる。音楽は一生やるし、業界をよくしたいし、よくなったらなったでそれを壊したいとも思うし(笑)。実は、そんなワクワクがここ数年なかったんだ。俺が何を歌おうが、周りは何も変わんねえじゃん、と悩んでたけど、俺の音楽で、曲や詞に感謝してくれる人がひとりでもいるなら、ちょっとでも心にスクラッチを残すことができたならいいやって思うようになった。脳に刻んだだけで、人は強くなっているしね。でもそれはわざわざ口に出して言わなくていい。そういう、目に見えないものを信じ合ってライヴハウスに集まって来てくれるファンを、俺は心の底から信頼してる。アドレナリンを求めてる人は、ぜひ俺をチェックしといてほしいね。

JESSE

活動17年目に入ったRIZE、2012年より活動を開始したJESSE and The BONEZのフロントマン。ロックの"現在(いま)"を圧倒的な熱量で表現する彼の姿勢は多くのリスナーから支持を得た。全米、アジアツアーを成功させるなどワールドワイドに活動している。"Stand Up! Project"を始動し、そのアイデンティティを活かした活動を展開中。ブランド"S&Co."のプロデュースも務めるマルチクリエイター
http://jesse.tokyo/


Direction & Styling by NAOKI MAKITA
Photograph by Keisuke Yasuda
Hair by Kazuma Baba
Clothes (SUNNY C SIDER/ Fred Segal Tel 03-6447-1732)
Shoes (VANS/ BILLY’S ENT Tel 03-5466-2432)


Text by Asami Okishima

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