ジョージ・マイケルの必聴20曲

By Christopher R. Weingarten, Jason Heller, Jerry Portwood, Jon Freeman, Brittany Spanos, Kory Grow, Ma
ジョージ・マイケルの必聴20曲を振り返る。(Photo by Jim Steinfeldt/Michael Ochs Archives/Getty Images)

『ファストラヴ』(1996年)
(原題:’Fastlove’)


『ファストラヴ』までの年月は、ジョージ・マイケルにとって暗闇の期間だった。パートナーのアンセルモ・フェレッパの死を乗り越え、所属するレーベルのソニーとの法廷での争いで敗北したのは90年代のことだ。ジョージ・マイケルが一晩限りの関係について心の内を容赦なく正直に告白した、96年のシンセサイザーのサウンドが特徴的なこの曲は、ファンのお気に入りの一曲となった(「僕の夜が始まった/あのでたらめな会話の全部/ベイビー、感じ取ることはできないの?」)。『ファストラヴ』は米国ではトップ10入りを果たし、英国ではナンバーワンを獲得した。

『アウトサイド』(1998年)
(原題:’Outside’)


98年に公衆トイレでのわいせつ行為で逮捕されたことに対して、ジョージ・マイケルは反省の色を感じることのできない『アウトサイド』で答えた。ベスト・アルバム『レディース・アンド・ジェントルマン』からのリード・シングルで彼は、「ソファはもううんざり/廊下にも飽き飽き/キッチンテーブルも、もう結構って感じなんだ、ベイビー」と、低く少し気味悪い調子で不満を口にする。ジョージ・マイケルは逮捕という事実がありながら、屋外でセックスをするというスリルについて歌ったセクシーなこのダンス曲で、逮捕とヴァニラ・セックスを笑い飛ばしている。淫乱なテーマにもかかわらず、ジョージ・マイケル本人がプロデュースした『アウトサイド』の、上品なストリングス、ワウ・エフェクターの効いたギター、そして甘いバック・ヴォーカルは、きらびやかなカクテルパーティのバックグラウンド・ミュージックにぴったりなサウンドに感じる。この曲は、ヘテロノーマティヴィティ(異性愛規範性)に縛られないスターからの、少々刺激的な一曲だといえる。

『アメージング』(2004年)
(原題:’Amazing’)


ジョージ・マイケルが米国で最後にトップ10入りを果たしたシングルは、愛が彼の人生をどう変えるかについて歌ったこのダンス調のソフトロック・ナンバーだ。『アメージング』は、90年代半ばから2009年にかけて交際していたケニー・グロスとの恋愛が元になった一曲だ。また、有名になる前にロンドン郊外のクラブで踊っていた時代からもインスピレーションを受けたというこの曲は、ポップ・アイドル時代を思い出させる一曲だとジョージ・マイケルは語っている。「『アメージング』は、僕がこれまでやってきたことの何よりも、ワム!を思い出させてくれる。過去12年で僕がやってきたことには、いくらばかりか激しさや深さがあったかもしれない。でも、初期の頃の作品のエネルギーはそこにはない。この曲には、また良い気分を感じれる安堵感があるって感じているんだ」



Translation by Miori Aien

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