マリリン・マンソン『アンチクライスト・スーパースター』:衝撃的な10の逸話

By Ryan Reed
断眠からトイレでの貪るようなセックスまで、マリリン・マンソンの『アンチクライスト・スーパースター』にまつわる逸話の数々(Brian Rasic)

6.大ヒットとなった『ザ・ビューティフル・ピープル』を披露した1997年のVMAsで、マンソンはキリスト教をファシズムになぞらえた

マーチングバンドとともに登場した黒ずくめのマンソンは、「Antichrist Superstar」のロゴが記された演壇に立った。両脇にシークレット・サービスを従えた彼は、高らかに反キリストを訴えた。

「親愛なるアメリカの人々よ、キリスト教という名のファシズムに屈する時代は終わった」彼はこう続けた。「そして美というファシズムに囚われる時代も終わりを迎える。そこに座っているお前たちはみないつか天国にいけるよう、自由でいよう、常に美しくあろうと涙ぐましい努力を続けている。しかし、俺はあんたたちに聞きたい。そんなところでアホな連中に囲まれて一体何が嬉しいんだ?」



7.アンチクライストというキャラクターの元になったのは、マンソン以外の人間が絶滅した地球についての夢だった

「あのキャラクターは、大人になる過程で俺が目にしてきたものの集約だ」彼はローリングストーン誌にそう語っている。「ある時点の未来を舞台にした夢を見たんだ。場所はフォートローダーデールに似ていた。行き着くところまで行ったエンターテイメント業界は、人々をゾンビにして金儲けのために利用していた。完全に脳死状態にある女性たちが檻の中で、ペニスに噛み付かないよう顎に矯正装置を取り付けられた状態のまま踊っていて、その周囲で男どもがマスターベーションをしていた。まさにソドムとゴモラの世界で、俺はパフォーマーか何かとして存在していた。アンチクライスト・スーパースターという醜いキャラクターはそのヴィジョンから生まれた」

8.ツアーの真っ只中にあった1997年3月、マンソンは『アンチクライスト・スーパースター』のアウトテイク『ザ・サック・フォー・ユア・ソリューション』が使われたハワード・スターンの『プライベート・パーツ』のプレミア上映に出席し、コナン・オブライエンからフレイヴァー・フレイヴまで、様々なセレブレティと奇妙なやり取りを交わした。

当時話題を集めていたフィオナ・アップルを連れて会場に到着したマンソンは、レッドカーペットというシチュエーションに困惑し、「ロクでもない連中とのおしゃべり」にウンザリさせられたという。逃げるように向かった階上で、マンソンとツィギーはフレイヴァー・フレイヴに遭遇する。「俺たちはハイタッチして一緒に踊った」『The Long Hard Load Out Of Hell』でマンソンはそう綴っている。「(サングラスの下にある)彼の目を見ることはできなかったが、きっとドラッグ常習者が交わすウインクを俺に送っていたはずだ。俺の妄想かもしれないが」

また会場では、コナン・オブライエン(不気味なベイビーフェイスで笑顔を浮かべていた)やトム・アーノルド(汗だくで挙動不審で、明らかにスピードか何かをやっていた)とぎこちないやり取りを交わしたという。また当日筋肉弛緩材を一緒に楽しんだビリー・コーガンと、フルーツをテーマにしたバンド「フルーティ」の結成を決めた。
Translation by Masaaki Yoshida

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