キャリー・フィッシャーが遺した37の名言

女優から作家へと転身したキャリー・フィッシャーが2016年12月27日(現地時間)、その生涯を閉じた。享年60歳。(Photo by Getty Images)

銀河宇宙のプリンセスを演じたキャリー・フィッシャーは、脚本家や作家としての顔も持ち、幅広い見識を持つ知識人としても知られている。彼女のウィットの利いたユーモアのセンスは特に素晴らしかった。女優として、作家として、彼女が遺した名言を紹介する。

「実際はどうあれ、こう語り継いで欲しい。"キャリー・フィッシャーは自分のブラが首に絡まり月の光に包まれて亡くなった"と」。キャリー・フィッシャーは2008年に出版した回顧録『Wishful Drinking』の中で、自分自身の死のシーンをそう表現している。女優、作家、脚本家、舞台俳優、そしてスター・ウォーズの永遠のプリンセスがこの世から姿を消した。フィッシャーは2016年12月27日(現地時間)、60年の生涯を閉じた。ロンドンからロサンゼルスへ向かう機内で深刻な心臓発作を起こしてから1週間も経っていなかった。フィッシャーは、母であるハリウッドの伝説的大女優デビー・レイノルズと一人娘のビリー・ロードを残して旅立った。そして、翌日、母親のデビー・レイノルズも、娘を追って84歳で急死した。

フィッシャーは、エディ・フィッシャーとデビー・レイノルズというハリウッドの大俳優を両親に持つ。彼女が19歳の時、『スター・ウォーズ』という当時はまだ小さなプロジェクトでレイア・オーガナ姫役にキャスティングされ、彼女自身の力で名声への道を歩み始めた。勇敢で不屈の精神を持ち、後に反乱軍の将軍となったレイア姫役は、フィッシャーを瞬く間にスーパースターの座へと押し上げた。彼女はこの役を愛すると共に憎んでもいたようだ。「もう何年も、"キャリー・フィッシャー=レイア姫というイメージがつくことは迷惑ですか"と質問され続け、私はそのたびに"No"と答えてきたわ。でも今はたまに面倒になって、"Yes"と答えている。これは私自身の体臭のように常につきまとうのよ」と、2002年にエスクァイア誌のインタヴューに答えている。しかし最終的に彼女はレイア姫というキャラクターを全面的に受け入れ(彼女は"融解"と後に表現している)、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)にカムバックした。『フォースの覚醒』では成長したレイア姫がレイア・オーガナ将軍となったが、これはフィッシャーにぴったりの役だった。

『スター・ウォーズ』シリーズが彼女の代表作ではあるが、フィッシャーは『ブルース・ブラザース』や『恋人たちの予感』などのヒット映画にも出演し、さらにTVシリーズ『サーティ・ロック』やAmazonの『カタストロフィ』でもその聡明な才能を発揮した。多才な彼女はまた辛辣でユーモア溢れる作家として、自分自身の人生の中からネタを発掘することも多く、後に映画化された『Postcards From The Edge』や『The Best Awful』などの半自叙伝的小説を出版している。さらにロマンス小説『Surrender the Pink』や自分の半生を赤裸々に語った『Wishful Drinking』では、薬物依存や精神障害に苦しみ、加齢による容姿の変化に悩む自分の姿を詳細に綴り、『The Princess Diarist』では、共演したハリソン・フォードとの恋愛関係など『スター・ウォーズ』シリーズの裏側も明らかにしている。また、映画、テレビ、舞台の脚本も手がけ、自伝を基にした一人芝居にも取り組んだ。また亡くなる直前まで、ツイッターへ鋭い観点による意見や愛犬ゲイリーの写真などを投稿していた。

世界中が女優、作家、活動家の顔を持った彼女の死を悼む中、彼女の言葉は生き続ける。ここに彼女の37の名言を紹介する。

Translation by Smokva Tokyo

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