キャリー・フィッシャー、波乱の人生:「私の実父は闇の世界へ堕ちた」

フィッシャーは自分が双極性障害と診断され、自分が心の病と闘っていることを隠さず公にしていた。ドラッグにも手を出し、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』の撮影中はコカインや処方された薬を摂取していたことも告白した。「ドラッグで正気を保っている状態だった」と2001年にフィッシャーは明かしている。自叙伝を基にした一人芝居『Wishful Drinking』でも、薬物依存と闘う姿を描いている。

フィッシャーはまた、『スター・ウォーズ』旧三部作と2015年の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のほか、『ブルース・ブラザース』、『恋人たちの予感』、『メイフィールドの怪人たち』、ウディ・アレンの『ハンナとその姉妹』などに出演している。

「私たちの美しく才能に溢れ、楽しく賢明で、優しく思いやりのあるブルース・シスター。皮肉なことに、人々と共に過ごすクリスマスはキャリーが特に好きな季節だった」と、映画『ブルース・ブラザース』で共演したダン・エイクロイドはツイートしている。

映画『恋人たちの予感』の監督ロブ・ライナーも、ツイッターで「キャリー・フィッシャーは才気溢れた人だった。彼女の鋭い洞察力、ウィット、美しい声が恋しくなるだろう」と哀悼の意を表明している。映画俳優ビリー・クリスタルも「フィッシャーを失ったことは大きな悲しみだ。彼女の機転のきいた言葉は、心の病を抱える人々にとって大きな支えとなっていた。『恋人たちの予感』で共演できて光栄だった」とツイートしている。

フィッシャーはまた、今後制作される『スター・ウォーズ』シリーズのエピソード8と9にもレイア姫として出演する予定だった。「最初はとても緊張してセリフ覚えにも問題があったけれど、だんだん良くなっていって、すぐに慣れたわ」と2015年、伝説的な役への復帰についてローリングストーン誌に語っている。「考えてみて。3作品が100万年も前の話だって考えたら、今の私なんか前の作品からまだたった40年しか経っていないし、期待に応えられるかどうかは自分次第。だから"また挑戦してみよう"って気になったの。ファンは昔と同じかもっと素晴らしいものを期待しているかもしれないし、ほかの映画よりもっと大きなプレッシャーがあるけれど、"私より若い人たちができているんだから"と開き直って気持ちを切り替えなきゃね」。

Translation by Smokva Tokyo

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