『ブルーに生まれついて』:破滅型ジャズ・プレイヤー、チェット・ベイカーの甘さと頽廃

監督:ロバート・バドロー | 出演:イーサン・ホーク、カルメン・イジョゴ、カラム・キース・レニーほか / 配給:ポニーキャニオン
By RollingStone Japan 編集部
(C) 2015 BTB Blue Productions Ltd and BTBB Productions SPV Limited.ALL RIGHTS RESERVED.
マイルス・デイヴィスがジャズの帝王なら、チェット・ベイカーはジャズ界のジェームズ・ディーン。しかしここはあえて"ディーンより太宰 治と、思いたい"。

映画『ブルーに生まれついて』は、ジャズ・トランペット奏者チェット・ベイカーを描いた作品だ。1929年12月23日アメリカ・オクラホマで生まれ、88年5月13日にオランダ・アムステルダムでホテルの窓から転落死したチェット。本作は、変化の激しい生涯をおくった彼が、どん底で喘ぎながらも希望の光を見出すさまを事実とフィクションを織り交ぜながら描いていく。監督を務めるのはロバート・バドロー、主演はイーサン・ホーク。


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50年代半ばに人気絶頂だったジャズ・トランペット奏者チェット・ベイカー。66年、俳優として自伝映画の撮影に参加した際、麻薬の売人から暴行を受けた彼は、楽器演奏にもっとも大切な前歯を失ってしまう。しかし映画で共演した女優ジェーン(カルメン・イジョゴ)の献身に支えられ、チェットは徐々に輝きを取り戻していく。ディジー・ガレスピーの尽力で、ニューヨークのクラブへ出演することも決定。そしてライヴ当日、マイルス・デイヴィスとディジー、ジェーンやプロデューサーのディック・ボック(カラム・キース・レニー)が見守る中、彼は人生を懸けてステージに立つ。
Text by Shinjiro Fujita (RSJ)

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