BAROQUEインタヴュー後編:「10年間くらい牢屋に入れられたような気分だった」

By Joe Yokomizo
BAROQUE(バロック)  右:怜(Vo) 左:圭(Gt)
インタヴュー前編では『G I R L』という作品が生まれるまでの経緯と前作と比べた変化について語ってもらったが、後編ではそこからさらに掘り下げて、話はバンドのデビュー当時にまで遡る。

BAROQUEが今日に至るまでの道のりは決して順風満帆とは言えないものだったが、だからこそ得られたものがあると言う2人。デビューから13年経った今、元のピュアな姿に立ち戻ったようにスッキリとした表情を見せる彼らが、あらためて過去と未来を語った。

前編はこちら

―ところで、『G I R L』ではプロデューサーとしてKenさん(L’Arc~en~Ciel)に入ってもらったそうですが、これはどういった経緯で?

圭:去年の大晦日、『PLANETARY SECRET』をKenさんが聴いて興味を持ってくれたらしく、ライヴを見に来てくれて。で、話していたら"BAROQUEは今後、どっちに行きたいの?"って聞かれたんですよ。コアな音楽ファンに向けた活動をしていきたいのか、それともどんどんスケールアップをして大きな会場とかでやるようなバンドになりたいのか。僕らとしてはやっぱり多くの人に伝え広げたいという思いがあるので、そう答えたら"だよね。だったら、ちょっと思うことがいろいろあるんだよ"って、翌日の元旦に電話が来てそこで2時間くらい話して(笑)、さらに数カ月間にわたっていろいろとやり取りしながら今後の相談に乗ってもらっていたんです。そうしたら、だんだんKenさんがBAROQUEに詳しくなっていって(笑)。過去の曲やネットに上がっている動画とかも片っ端から見て研究してくれたみたいで、それなら一回仕事でやってみません? という話になり。

―具体的にどんなことを言ってくれたんですか?

圭:前のアルバムでやりたいことは明確になったけど、それをたくさんの人にどう広げていけばいいか、というところですね。行きたい場所は分かっているのに、どうしたらそこに行けるか分からず悩んでいたので、そこの答えみたいなことをいろいろと教えてくれました。実際にL'Arc~en~Cielというバンドで今も頂点にいる人なので、説得力があるんですよ。具体的に言うと、僕らが最初にデビューした時2人とも10代でアイドル視されていて、そういう人気で登っていったところがあったんですけど、それが自分たちとしてはコンプレックスでしばらく封印していたんですよね。でも、Kenさんはその頃の映像を見て"これって君たちにしか出来ない武器なんじゃないの"って言うんです。音楽や表現はアーティスティックにこだわったとしても、そういう武器も使うべきだと。

―見た目も最大限に使えと。

圭:そうですね。

怜:あと、歌の表現も言われました。なんとなく過去の表現を制限しているところがあったんですけど、制限なんてしなくていいんじゃないって。"この時のいいじゃん、何で今やんないの?"って、本当にそういう言い方で蓋を開けていってくれました。

圭:振り返ってみると、何かしら自分たちで蓋をしていたというか。これを見せたいからこういうのは我慢しようとか、こう見られたいからこの面は隠しておこう、みたいなことが多かったなと思って。もっと自然体で、全部全開にしていていいんだと思えました。

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