ローリングストーン誌が選ぶ、90年代のベストソング50

By Rob Sheffield
ロブ・シェフィールドが、ブリトニー・スピアーズから、エイス・オブ・ベイス、ベック、そしてニルヴァーナまでの曲を含む、90年代のベスト・ソング50曲を選出した。(Photos by Mick Hutson/Getty, Chris Walter/Getty, Ian Dickson/REX/Shutterstock)
ブリトニー・スピアーズから、エイス・オブ・ベイス、ベック、ニルヴァーナまで、90年代の名曲を一挙公開。

90年代の音楽ブームは、数々の大ヒットシングル曲を生み出した。どのラジオチャンネルからも、さまざまな種類の音楽が流れ、グランジからギャングスタ・ラップ、ダンスホールレゲエ、ディスコミュージック、ライオットガール・ムーヴメントの中で誕生したパンク、そしてトータル・リクエスト・ライヴで流れたへそ出しルックのアーティストのショッピングセンターで流れるようなポップ、1000種類のエレクトロニカ、そしてウータン・クランの数々のソロ・アルバムまで、それぞれの曲が人気を得た。そのどのジャンルの音楽の虜になっていたとしても、90年代にはファンが吸収できる以上の音楽が溢れていたのだ。ランキング一つで、その音楽の豊富な10年間を総括することは不可能だろう。というのも、94年の夏だけでも200~300曲の素晴らしい曲を振り返る必要があるからだ。しかし、ヒット曲、隠れた名曲、カルト的な名曲、ダンスフロアにぴったりな曲、ギター、カラオケの定番曲からなる以下の50曲は、特に90年代の音楽ブームの輝かしい瞬間を反映した重要な曲だといえる。

50位 ファジー 『フラッシュライト』 (1994年)
(原題:Fuzzy, ’Flashlight’)


ボストン発のグランジ風若手バンドのファジーは、どこからともなく現れ、そして風のように去っていった。悲しげな少女が暗闇の中で、フラッシュライトについて理解しがたい言葉で歌うこの曲は、MTVの深夜番組120 Minutesでリクエスト曲として流れた際に、それを運よく耳にした限られたリスナー以外には知られることがなかった。ニルヴァーナの後のグランジ人気の中で、メジャー・レーベルからのリリース後に忘れ去られてしまったアルバムの中には、いったいどれだけの素晴らしいグランジ風の曲が、発掘される時を今かと待っているのだろうか。この曲の素晴らしさに匹敵するものはそれほど多くないだろうが、ぜひ見つけ出していただきたい。

49位 ブリトニー・スピアーズ 『サムタイムス』 (1999年)
(原題:Britney Spears, ’Sometimes’)


この曲はブリトニーにとって、2つ目のヒット曲、つまり彼女初のカムバック曲だ。『ベイビー・ワン・モア・タイム』の少女が、99年の春まで人気を保つことを誰が予想しただろうか。しかし、トータル・リクエスト・ライヴで流れた『サムタイムス』は、ブリトニーが生き残る存在であること、そして新型ポップ・スターであることを証明した。新世代ポップ・スターの誕生だ。

48位 オフスプリング 『セルフ・イスティーム』 (1994年)
(原題:The Offspring, ’Self Esteem’)


カリフォルニア州オレンジ郡出身のハードコアな男たちが、自己虐待をテーマにしたこの一曲で大ヒットを記録した。「俺はバカかもしれないけど、嫌なやつじゃない」という歌詞は、ごもっともだ。もちろん、あなたがバカで嫌なヤツだというなら、曲の中の男はきっとあなたのことだろう。

47位 セレナ 『写真と思い出』 (1994年)
(原題:Selena, ’Fotos y Recuerdos’)


テハーノの女王セレナによる、プリテンダーズの『チェイン・ギャング』のスペイン語カヴァーは、彼女が亡くなったその週に、米ビルボード誌のラテン・チャートでトップ5入りを果たした。

46位 シルバー・ジューズ  『ランダム・ルールズ』 (1998年)
(原題:Silver Jews, ’Random Rules’)


もしも天国にホンキートンクなラウンジ・バーがあるならば、デヴィッド・バーマンがバースツールでくだらないことを甘く歌うこの曲こそ、閉店時間にジュークボックスから流れる一曲だろう。

45位 リル・キム feat. リル・シーズ 『クラッシュ・オン・ユー(リミックス)』 (1997年)
(原題:Lil Kim ft. Lil Cease, ’Crush on You’)


この挑発的なヒップホップの典型的なヒット曲は、奇妙にもメランコリーなシンセサイザーのループ、ビギー(ノトーリアス・B.I.G)を思わせるリル・シーズのラップ、カラーコーディネートされたかつらとファーを身に着けるクイーン・ビーことリル・キムの不屈の貫禄が揃った一曲だ。「始めようか?」「もちろん!」
Translation by Miori Aien

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