ガンズ・アンド・ローゼズ、最低で最高なミュージックビデオ格付け

By Gavin Edwards
(Photo by Jack Lue/Michael Ochs Archives/Getty Images)

3 『パラダイス・シティ』


ナイジェル・ディック監督は、イライラしているセキュリティースタッフやキスに夢中になり、音楽どころではないカップルなど、ロック・バンドのコンサートを詳しく観察している。このミュージックビデオは、既に解体されてしまったニュージャージー州の大きなジャイアンツ・スタジアムと イングランドのキャッスル・ドニントンで行われた巨大なフェス、モンスターズ・オブ・ロックでのライヴ映像をベースに制作されている。88年8月のこのライヴの映像は実に壮観だ。10万人のオーディエンスが興奮のるつぼと化しているのだ。しかし、大勢のファンがなぎ倒され、そのうちの2人が命を落としていたことから、このビデオクリップを観ていた人達は殺人ビデオを観ていたことになる。『パラダイス・シティ』はスリルと恐ろしさが入り混じった作品だ。

意味不明な場面:
SS(ナチスの武装親衛隊)のロゴが入ったバックステージ・パス「Access All Areas」をアクセルがチラっと見せる。なぜオンエアされてしまったのだろうか?

2. 『ドント・クライ』


莫大な予算を投じた5分間のミュージックビデオで、アクセルは自分の心の中を隅々までファンに見せている。内戦の難民、または、サーカスから逃げてきた人物のような服で吹雪の中をさまよい、銃の所有を巡ってガールフレンドと喧嘩したかと思えば、墓地でピクニックを楽しみ、続いて自分の墓の下に閉じ込めらたことに気づき、セラピストとの面会で体が震えるほどの怒りを感じている。多くのロック・バンドが非現実的でまとまりのない画像を用いてミュージックビデオを作ってきた-しかし、このビデオは、ローズが自分の中の悪魔を公の場で追い払おうとしているのではないかと思える作品に仕上がっており、視聴者は目を背けたくても興味が優ってしまう。また、このミュージックビデオでは、スラッシュが車を崖から落とすことでガールフレンドとの口論を制し、その後、燃えた車を見下ろしてギターソロを演奏している。

意味不明な場面:
病院で3人のアクセルが出会う。1人は全身白でコーデし、1人は格子柄のキルト、1人は格子柄のジャケットを身にまとっている - 3人目のアクセルは壁を通り抜ける前に何の説明もなくピースサインを見せる。テレビドラマ『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』に錯乱したロック・スターが集結したような作品に仕上がっている。

1『スウィート・チャイルド・オブ・マイン』


このガンズ・アンド・ローゼズ史上最高のナンバーのミュージックビデオは、楽曲を重視した作品になっている。ガールフレンドとカメラクルーに囲まれ、思う存分演奏している(同じ映像の異なる場面を採用し、主にモノトーンで構成されている別のバージョンも存在する)。カリスマ性抜群のアクセルも輝きを放っているが、このミュージックビデオの本当の主役はスラッシュだ。モップのような髪の毛とシルクハットで隠れているがミステリアスな演技を見せており、また、そのギターソロは観るものを夢中にさせる。

意味不明な場面:
今回に限り同時に暖かみのある場面でもある。バンドのメンバー達が撮影時にガールフレンドと戯れる中、イジー・ストラドリンだけは犬を同伴していた。



Translation by Kensaku Onishi

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