漢、DJ BAKU、KYONO(THE MAD CAPSULE MARKETS)が語る、現在のヒップホップシーン

By Keiichiro Oshima 2017/01月号 P116〜117 |
L→R 漢 a.k.a. GAMI、DJ BAKU、KYONO(Photo by Daiky As TOSATSUNA)
プロデューサーとしても活躍を見せる漢の盟友DJ BAKU。2012年、漢、DJ BAKUとTHE MAD CAPSULE MARKETSのKYONOの三人の共同作業で生まれた時代の先を行きすぎた名曲とも言われる『SICK OF SATURDAY』の誕生秘話を中心に、現在のHIPHOPシーンを語り尽くす。

―皆さんが知り合ったきっかけは?

漢:俺がKYONOさんと出会ったのはDJ BAKUっていう人間ありきです。お2人は?

KYONO:自分がBAKU君の『KAIKOO』ってイベントに遊びに行って、初めてプレイを見て。すごいかっこいいし、一緒にやったら面白そうだなと思って。で、"こういうアイデアあるんだけど一緒にやんない?"みたいな話をこっちからさせてもらって。BAKU君も"あ、面白そうですね"ってことで。

―それ何年の『KAIKOO』ですか?

KYONO:2011年ですね、たぶん。O-EAST。

漢:その時はKYONOさん、バンドじゃなくて、打ち込みでも違和感なくイメージできる感じだったんですか?

KYONO:うん。その時BAKU君がかけてた曲とか、歌が浮かんできて。そんでBAKU君のトラックで自分の歌入れたらちょっと面白そうだなーと思って。

漢:それまではバンド以外はやったことあったんですか?

KYONO:ソロプロジェクトでWAGDUG FUTURISTIC UNITYっていうのやってたりしてた。で、個人的なDJ BAKU+KYONOみたいな形でやったら面白いんじゃないかなって。ちょうどその時のイベントに漢君も出てて。

漢:どのイベントだっけ、それ?

BAKU:渋谷のクラブ・サーキットとかでしたよね。志人とか。

漢:俺は音楽に詳しくないから、ミーハーなこと言ってしまうと、BAKUに初めて話してもらった時、"KYONOさんって何やってる人?"って聞いたら、"いやあれだよ、昔CMで・・・"って言って、一発でわかったもんね。

BAKU:あれ見ましたよ、サマソニの。

漢:メロディも覚えやすいもんね。耳に残りやすい。あれで当時何歳ぐらいですか?

KYONO:えっとたぶん34、5かな。THE MAD CAPSULE MARKETSが休止する前だったと思うんで。サマソニとかは2005年とかが最後だったんですけど。その前ぐらいだから。

BAKU:そうだよね。あれが20代の前半とかだったらどうしようと思って見てたもんね。

―現在のラップが置かれている状況ってどう感じられてますか。

漢:バンドとかロックはラップなんかよりも先にJ-ROCKって言われて確立して。なんでこれがメジャーなアーティストなんだろう?って思うような曲もメジャーとしてバンバン出たって時代があったよね。俺らの場合、今やっとラッパーって言っても多少そうなってきたっていうぐらい。

BAKU:うーん。日本語ラップ自体があんまりこう・・・ダサいじゃないけど。

KYONO:昔のヒップホップの印象ってフリースタイルみたいなのがそんなに浸透してなかった。今逆にヒップホップって、フリースタイルがメインみたいな感じになっちゃってる。

BAKU:その大会の審査員長ですから(笑)

KYONO:ね、そうだよね。それの影響も大きいのかなと思ってて。

漢:フリースタイルは難しいところなんですよね。フリースタイルバトルって、昔『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』でやってた口喧嘩バトルみたいなところがある。あれ見ててみんなすごい盛り上がってて。やっぱ、人は他人の揉め事が好きなんだと思うね。それに韻踏んで音を乗せてっていうルールがあるから、フリースタイルバトルはわかりやすいんだと思う。

BAKU:スリルを楽しんでるっていう感じで。

RECOMMENDED

TREND