『オアシス:スーパーソニック』でわかる10のこと

By DAVID BROWNE
オアシスがピークを迎えた常軌を逸した数年間を振り返る、最新のドキュメンタリー『オアシス:スーパーソニック』でわかる10つの真実を紹介する。
騒動に次ぐ騒動を起こした90年代のピーク時のギャラガー兄弟を追うドキュメンタリー作品。覚醒剤、兄弟の強烈な対立を含む見所が満載だ。

舞台裏を長々と紹介したくなるロックンロールの物語があるとすれば、それはオアシスを巡るストーリーに違いない。そして、『オアシス:スーパーソニック』では、まさに彼らの舞台裏の姿を観ることができる。この最新の2時間のドキュメンタリー作品では、ギャラガー兄弟の激動の軌跡、そして、オアシスがピークを迎えた時代の初期のバンドメンバーが取り上げられている(この映画は96年の時点で終了するが、その後の作品、および、09年の解散を追う続編が見たくなる)。『オアシス:スーパーソニック』は2016年12月24日に全国の映画館で公開される。

バンドのメンバー、家族、そして、オアシスに関わる様々な人物へのインタヴ―をベースに、マット・ホワイトクロスがメガホンを取ったこの作品は、典型的なドキュメンタリー作品とは異なる。特にアニメと吹き替えの使い方はとてもクリエイティヴだ。制作陣の面々を見れば、納得がいく。この作品は、エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー『AMY エイミー』でオスカーを受賞したアシフ・カパディア、そして、ジェームズ・ゲイ=リースが制作を主導しているのだ。信じられないことに、ギャラガー兄弟の終わることのない対立、そして、放蕩に関して知られていないエピソードが次々に登場する。そこで、今回は『オアシス:スーパーソニック』から学んだ10のトリビアを紹介していく。

1. 一時、オアシスは最強だった 

1996年のネブワースで行われた2回のライヴに象徴される-ピークから20年も経過すると、消滅する前のこのバンドの人気がいかに高かったかを忘れてしまいがちだ。『オアシス:スーパーソニック』がとらえたオアシス・フィーバーは度肝を抜くものがある。94年のデビューアルバム『オアシス』の発売時には英国のCDショップの前には長い行列が現れ、リリース後1週間のセールス記録を新たに打ち立てた。また、数万人がライヴが行われるネブワースを目指して歩き、そして、タブロイドのヘッドラインを次々にオアシスが飾っていく。オアシスは最後のロックンロール・バンドではないが、『オアシス:スーパーソニック』を観ると、ロック・バンドがこのような熱狂的なムーヴメントを巻き起こす様子をしばらく見ていない気になる。

2. ギャラガー兄弟は昔から対立していた 

この映画のワンシーンで、リアムは兄のノエルと同じ部屋で生活していた時代を振り返っている(明確に述べているわけではないが、恐らく、10代の頃の話だと思われる)。「ある夜、酔って家に帰ってきた時、照明のスイッチがなかなか見つからなくてさ、だから、ノエルが買ったばかりのステレオに小便をかけてやったのさ」とリアムは語っている。「基本的にあの件にたどり着くんだよな」とリアムは続けた。一方で、ノエルは映画の中で、弟がパーカーを着こなすことは出来ると認めている。確かにその通りだ。

3. オアシスはビートルズマニアだった。

英国でランキングチャートを圧巻している頃(アメリカでも結構頑張っていた)、ファンの熱狂度、そして、ノエルの一流の作曲スキルに関して、オアシスは頻繁にビートルズと比較された。(ちなみに『オアシス:スーパーソニック』を観ていると、再び『シャンペン・スーパーノヴァ』と『リヴ・フォーエヴァー』を溺愛してしまう。)初期のリハーサルのシーンで、ビートルズのポスターがリアムのすぐに後ろに貼られていることに気づくはずだ―そして、リアム本人はビートルズのTシャツを着ている。


Photo by Jill Furmanovksy

4. リアムはノエルのことをバンドのマネージャーだと表現していた

ご存知のとおり、ノエルはバンド結成時のメンバーではない。初期のライヴに登場した時、弟のリアムはノエルが舞台裏でライヴを取り仕切っていると示唆していた。その数週間後、当時既に曲を書いていたノエルをリアムは招待し、ジャムセッションを行った。ノエルは当時をこのように振り返っている。「次にライヴに顔を出した時、リアムに"前にプレイした曲を今やれよ"って言われたんだ」。また、この映画で、バンドに加えるようノエルが要求したという噂は「作り話」だとノエルが明かしている。
Translation by Kensaku Onishi

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