不毛なドローン戦争を描いた『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』

監督:ギャヴィン・フッド | 出演:ヘレン・ミレン、アーロン・ポール / 配給:ファントム・フィルム
By Noriko Yamashita 2017/月号 P98〜98 |
不毛なドローン戦争を描いた『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』(C)eOne Films (EITS) Limited
ヒューマニズムをからませながら、一層不毛なドローン時代の戦争を描いた『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』。

ボタンひとつでミサイルが落とせる時代。そこにドローンも加わり、手を汚さない戦争が加速している。遠く離れた場所から現場を見てボタンを押すだけ。現代の危うい戦いを描いた戦争映画だ。

英米合同のテロリスト撲滅作戦。ドローン偵察機が隠れ家のテロリストたちを突き止め、自爆決行寸前の姿が作戦本部に映し出される。捕獲から殺害へ作戦を切り替えるのはヘレン・ミレン扮する英国司令官。その時、幼女が照準近くにパンを売りにやってくる。

救うべきは一人の少女か多数の市民か。上層部の判断が必要なそんな時に、腹痛でトイレに駆け込む大臣もいる。コミカルな風景がここではシニカルな場面となる。『ツォツィ』で注目されたフッド監督がヒューマニズムをからませながら戦争の不毛を描いた。


『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』
監督:ギャヴィン・フッド
出演:ヘレン・ミレン、アーロン・ポールほか
2016年12月23日(金)より、TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
http://eyesky.jp/

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