2016年の年間ベストランキングに、ザ・モンキーズのアルバムが選出されることを予想できた人は多くないはずだ。1968年の『ザ・モンキーズ / 恋の合言葉 HEAD !』のサウンドトラック以降、リリースされた作品はどれもお粗末だったと言わざるを得ない上に、デイヴィー・ジョーンズを失った他のメンバーたちはノスタルジーにどっぷりと浸ってしまっていた。彼らの才能を再び目覚めさせるには変化が必要だと感じたライノ・レコーズは、本作のプロデューサーにファウンテインズ・オブ・ウェインのフロントマンを務めるアダム・シュレシンジャーを迎え、リヴァース・クオモ、ノエル・ギャラガー、ベン・ギバード等に楽曲提供を依頼した。本作は誰も予想だにしなかった完成度を誇り、中でもギバードによる『ミー&マグダレナ』はバンド史上屈指の名曲だ。
4位 グウェン・ステファニー『ディス・イズ ・ホワット・ザ・トゥルース・フィールズ・ライク』 (原題:Gwen Stefani,’This Is What the Truth Feels Like’)