バスケ映画の名作『スペース・ジャム』がNBAのスターたちに与えた影響とは

By Steve McPherson
ザック・ラヴィーンは、「マイケル・ジョーダンこそスターだった。」と語る(Photo by Alexander Hassenstein/Bongarts/Getty Images)
ミネソタ・ティンバーウルブズのザック・ラヴィーンが、マイケル・ジョーダンとバッグス・バニーがモンスターズをやっつけた当時を振り返る。「あの映画のあとすぐに、僕は庭のおもちゃのゴールのところへ行って、映画で観たダンクを全部試したんだ」

ザック・ラヴィーンが最初にミネソタ・ティンバーウルブズのファンやYoutubeのダンク・マニアの枠を越えて世界に知られたのは、2015年のNBAスラムダンク・コンテストだった。最近のコンテストでは、過去の偉大なダンカーたちのジャージーを着て彼らに敬意を表すことがある。2005年のジョッシュ・スミスは、ドミニク・ウィルキンスのヴィンテージ・ジャージーを着て"ヒューマン・ハイライト・フィルム"(ウィルキンスの愛称)然としたウィンドミルを叩き込んだし、2013年のテレンス・ロスはヴィンス・カーターのスローバック・ジャージーを着てコンテストに臨んだ。両者ともコンテストでは優勝し、今では勝つための戦術の一部になっている感すらある。

しかしラヴィーンがそうするまで、"バスケの神様"のジャージーを着ようと試みる大胆な者はいなかった。とはいっても、彼がブルズの23番を着用したかといえば、そうではない。ではもっとマニアックに、ブルズの45番やウィザーズの23番を着た?それも違う。

ラヴィーンはクアッド・シティ・DJズの『スペース・ジャム』のテーマをBGMにアリーナに登場すると、ウルブズの8番を脱ぐ。下に着ていのはなんとトゥーン・スクアッドのマイケル・ジョーダンのジャージーだった。



「バスケットボールを愛している」と彼はダンク・コンテストの紹介ビデオで語った。「好きになったきっかけは、たぶん『スペース・ジャム』だと思う。あの映画のあとすぐに、僕は庭のおもちゃのゴールのところへ行って、映画で観たダンクを全部試したんだ」。

さすがに腕がゴムのように伸びてボールをバスケットに通すようなことはなかったものの、この『スペース・ジャム』を愛する若者はその他のほぼ全てをやってのけ、スラムダンク・コンテストの初優勝をさらった。ちなみに映画は今年で20周年を迎え、映画の再上映やブルーレイでの再発、さらにスペース・ジャム版エア・ジョーダン11の復刻もされる。

ラヴィーンはこの事実をどう捉えるだろうか?もう若くないと感じさせるだろうか?

「いや、ぜんぜんそうは思わないよ」と彼は最近のウルブズの練習の際に語っている。「だって僕は21歳だし」。

彼は初めて『スペース・ジャム』を観たのがいつだったかは覚えていないと認めている。「4歳くらいだったと思う。初めて映画を観たときのことは覚えてはいないけど、そのくらいの年だったことは覚えている。もう記憶に染み付いてる感じだね」。つまり、彼は物心つく前にすでに観ていたということだ。しかしもちろん物心がついてからも、彼はその映画を何十回と観ている。

「実はトレーニング・キャンプに来るすぐ前にもTVで『スペース・ジャム』がやっていたんだ」とラヴィーンは語る。「文字通りキャンプに出かける前日だよ。チャンネルはFOXだったかHBOだったか忘れたけど、朝に家でリラックスしていて・・・子どものころに戻ったみたいな感じだった。朝起きて、シリアルを食べて、テレビでは『スペース・ジャム』。"ああ、完璧だ"って感じだよね。ちょうどマイケル・ジョーダンがルーニー・テューンズの世界に行ってダフィー・ダックに"A-OK"のスタンプを押されるシーンだった」。
Translation by Yu Sekine

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