没後25年、フレディ・マーキュリー列伝:知られざる10の真実

By JORDAN RUNTAGH
(Photo by Dave Hogan/Hulton Archive/Getty Images)

10.遺言で埋葬地を秘密にするよう言い残し、今も公表されていない



1987年の春、マーキュリーはエイズと診断され、近親者に対し、徐々に病状を打ち明け始めた。テイラーは、「ミーティングをやると言って自宅に呼ばれ、その事実を打ち明けられた。うっすらと気が付いてはいたんだけど」と、フレディ・マーキュリーのドキュメンタリー『アントールド・ストーリー(The Untold Story)』の中で語っている。マーキュリーが日に日に弱り、痩せ衰えていく姿は、何か恐ろしいことが、頑強そうなクイーンの大看板に起きているのではないかというマスコミの憶測を呼ぶことになる。しかしマーキュリー側はマスコミが押し寄せても一切受け付けず、これを強く否定。「何もかも隠した。嘘をついたと思う。彼を守るためさ」と、『Days of Our Lives』の中でメイは話した。

1990年の年末までにクイーンは静かで悲しい曲調のバラード、『輝ける日々(These Are The Days Of Our Lives)』を含むアルバム、『イニュエンドウ』の収録を終えた。直接的にフレディの体調悪化に触れることはなかったが、クイーンの若かりし日を思い出す切ない視線を描いた曲だ。1991年5月30日に収録されたこの曲のPVは、マーキュリーの急激な体調悪化をさらに印象付けた。マーキュリーを蝕むエイズの進行を少しでも隠すため、撮影はモノクロで行われた。2011年にメイは、「自分が納得するまでメイクを何時間でもやらせていた。このビデオの中で、事実上、彼は別れの挨拶をしているんだ」と、英インディペンデント紙に話している。着用している特注のベストには、最愛の猫たちが描かれており、「I still love you」と顔をゆがめて微笑みながら、うつむき加減でつぶやくマーキュリーが、このビデオの最後に映し出されている。これがマーキュリー最後の映像となる。
Translation by Kyoko Kawamae

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