米国AV業界のセーフセックス問題:物議を醸した"コンドーム法"の内幕に迫る

By Katie Van Syckle
ポルノ俳優を性病感染から守ることに繋がると考えられていたカリフォルニア州のプロポジション60は、同州のAV業界を破壊してしまうのか?(Photo:VGstockstudio)

ベイの手紙が掲載されたブログMikeSouth.comを運営する、ベテランAV男優で業界のプロデューサーであるマイク・サウスは、これまでにポルノ俳優から数多くのトラブル報告を受けてきたため、ポルノ俳優の健康と安全を守る正式な法律が必要であるとし、プロポジション60を支持していた。

「AV業界が僕たちを守るために何かをしているというなら、反対してたでしょう」。こう彼は言った。「でも、STDをコントロールしたりポルノ俳優の健康と安全を向上させるために、何らかのシステムを導入できる期間が20年もあったにもかかわらず、何もやってこなかった。だから、プロポジション60がAV業界の腰を上げさせるというなら、支持するよ」

しかし、プロポジション60が何も解決しない可能性もあった。プロポジション60が可決された場合、AV産業がカリフォルニア州から撤退する恐れ、Cal/OSHAが見つけることができない場所に身を潜める恐れがあった。そしてこの動きは、既に始まっている。メジャーBがロサンゼルス郡で可決されてから3年の間に、AVプロダクションに求められている許可証の数が94%減少した。当局は、プロデューサーが許可を求めなくなったことが理由だと考えている。「おそらく、多くのプロダクションが郡のすぐ外に引っ越したり、カリフォルニアから完全に撤退したのでしょう」。こうアダルトビデオの撮影の許可証を発行する機関であるFilmL.A.の調査分析専門家のエイドリアン・マクドナルドは言った。「そうでない場合、許可を取らないプロダクションが存在している可能性もあるでしょう」

それでもなお、ダーリンは業界がポルノ俳優を独自の方法で守ることを決意していると主張した。フリースピーチ連合は、Cal/OSHAと共にアダルトビデオの性質を考慮に入れた標準の策定に取り組んでいるという。また、ポルノ俳優の健康を守ることを目的とする業界団体であるポルノ俳優擁護委員会(APAC)は、ポルノ俳優の権利法をまとめた。そこには、ポルノ俳優が事前に何をするか把握する権利、特定の性行為を拒否する権利、6時間以上に及ぶ撮影の場合、軽食と水の提供を受ける権利の概要が記載されている。APACは、人種的不平等、業界全体の有色人種に対する資金格差への関心を高める取り組みも行っている。

「業界内で修正できることが確実にあるの」とダーリンは言った。「でも、それらが法律で修正されるという可能性はないわ」

最新情報:反対54%、賛成46%という結果、プロポジション60はカリフォルニア州で可決されなかった(AP通信)。


Translation by Miori Aien

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