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米国AV業界のセーフセックス問題:物議を醸した"コンドーム法"の内幕に迫る

Katie Van Syckle | 2016/11/24 20:00

| ポルノ俳優を性病感染から守ることに繋がると考えられていたカリフォルニア州のプロポジション60は、同州のAV業界を破壊してしまうのか?(Photo:VGstockstudio) |


しかしダーリンは、プロポジション60の意図しない結果は、破壊的なものになると考えていた。規則案には、州の住人であれば誰でもプロデューサー、制作会社、販売会社に対して訴訟を起こすことができるとあった。これに対して、エラ・ダーリンという芸名でAV女優とプロデューサー活動をする彼女は、訴訟で実名と住所が世間に公表される可能性を懸念していた。

そして彼女は特に、ストーカーや度を超えたファンが訴訟を起こし、彼女の個人情報を入手するという可能性に不安を感じていた。「私が制作した、彼氏とのコンドームなしでセックスする作品を見た人が私を訴えて、私の個人情報の全てにアクセスできるなんて、恐ろしいわ」

*フリースピーチ連合のプロポジション60反対キャンペーン動画の撮影を行う、AV女優アナ・フォックス(2016年9月)。

「世間の人は、私たちがたくさん稼いでると思ってるけど、AVはブルーカラーの仕事みたいなものよ」。こうダーリンは説明した。「私たちにはボディガードを雇うお金なんてないし、セキュリティ対策をするお金もないわ。私たちは一般人なの。だから、この法律が私たちを傷つけようとする人たちに、住所を含めた個人情報にアクセスできる機会を与えるなんて、ゾッとするわ」

さらにダーリンは、14日に一度STD検査を受けなくてはいけないという業界の既存の検査システムが、STDの予防に効果的であり、そこに新しいルールを導入することは無意味だと指摘した。「私たちが採用してる検査ルールは、リスクを取り除くことに効果的よ」。こう彼女は言った。「感染してたら初期段階で見つけられるし、治療もすぐに受けることができるわ。だから私たちにとって、(STDが)大きな脅威っていうわけではないの」

他のプロポジション60の反対者は、新ルールによって、ポルノ俳優が仕事をすることが難しくなる可能性を指摘した。AV男優で、AV業界の問題を扱うフリースピーチ連合の事務局長を務めるエリック・ポール・ルーは、AV女優が撮影中にコンドームの摩擦について不満を言う状況が生まれていると話した。また彼は、コンドームの使用がAV男優の勃起継続を難しくしていると説明した。
Translation by Miori Aien

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