オバマ大統領、ドナルド・トランプとの会談を「エクセレント」と評価

バラク・オバマとドナルド・トランプが選挙後、初の会談を行った。

バラク・オバマとドナルド・トランプは、2016年の大統領選後に初めて行われた会談の内容について明らかにした。次期大統領は「今後、前任者からのアドバイスを求めることになるだろう」と語った。

オバマ現大統領とトランプ次期大統領は、選挙後初めてホワイトハウスで行われた会談終了後、その内容について記者団に語った。彼らは外交政策や国内問題について協議すると共に、スムーズな政権引き継ぎのために協力していくことを約束した。

オバマ大統領はこの会談を「エクセレントな話し合いだった」と評価し、「私と私のスタッフは、トランプ新政権がホワイトハウスを引き継ぐための支援に取り組んでいく」と、選挙結果の出た直後に出した声明の内容を繰り返した。「トランプ次期大統領が、今この"偉大な国"が抱えるさまざまな問題について私のスタッフと共に取り組んでいこうという姿勢を見せてくれていることに、とても勇気づけられた」とオバマ大統領は述べた。さらに「政党や政治的主張は関係なく、今こうして協力し合いながら、我が国が直面する数々の問題に取り組んでいくことが重要だ」と続けた。

またオバマ大統領はトランプ次期大統領に対し、「次期大統領となるあなたに言っておきたい。我々はあなたの成功のためなら何でもする用意がある。あなたの成功は、即ちこの国の成功につながるから」と語った。

一方トランプは、選挙直後の勝利宣言の時と同様の抑えたトーンで、オバマ大統領をとても尊敬していると言い、「今回の会談は10分から15分程度を予定していたが、約1時間半に及び、できればもっと長く話していたかった」と語った。

トランプはさらに、「大統領とはこれからもっと話し合いの場を持ち、ぜひアドバイスももらいたい。大統領は、直面する困難や順調に進んでいる事項、とても素晴らしい成果などについて話してくれた」と語り、オバマ大統領に対して「今日はお話できて光栄でした。今後、何度もこのような場を設けてもらいたいと思います」と述べた。

オバマ大統領とトランプが個人的に会うのは正にこれが初めてのことだった。2016年の大統領選が始まるかなり以前に、両者は激しい言葉の応酬を繰り広げていたこともある。

トランプはいわゆる"バーセリズム(オバマ大統領の出生地を問題視する主張)"の提唱者のひとりで、選挙活動中はオバマ政権の政策批判を繰り返し、オバマ大統領を「イスラム国の創設者」とまで呼んだ。

2011年、ホワイトハウスの記者クラブ主催ディナーのスピーチで、オバマ大統領は出生問題をネタにトランプをジョークでやり込めた。この出来事が、ビジネス界の大立者だったトランプを政治の道へと加速させた、と見る向きもある。さらにオバマ大統領は、ヒラリー・クリントンを支援する選挙活動中にも、トランプを攻撃し続けた。

Translation by Smokva Tokyo

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