EXILE AKIRAにとっての『HiGH&LOW』:音楽ルーツ、演技、楽曲制作秘話を語る

By Interview by Joe Yokomizo 2016/月号 P10〜13 |
Photographs by KEI OGATA (N°2)
『HiGH&LOW』にてAKIRA演じる、史上最強の男、ムゲン総長"琥珀"。その"強さ"とは裏腹に、身寄りもなく、孤独であった男の、人間的な強さと弱さを絶妙に表現するAKIRAの演技に魅了された人は多いだろう。オリジナルベストに収録している琥珀のテーマ「Hell On Earth」は、彼がゼロから制作に携わった初の作品だ。本インタヴューは、その制作の話から、音楽的ルーツから、ダンスと演技の共通点にまで及んだ。

※インタヴューは2016年6月に実施

―『HiGH&LOW』はLDHカルチャーや、皆さんひとりひとりのルーツ・カルチャーが詰まった作品だと思います。なので、今回のインタヴューでは、AKIRAさんご自身のルーツも伺いたいなと思っているんです。

『HiGH&LOW』にも関わるルーツというと、何だろうな・・・。自分は、『HiGH&LOW』って、今のLDHそのものだと思うんです。LDHが今まで築き上げてきたものが、集約されてひとつの形になっている。根底にある核の部分は、普段自分たちが大切にしている"Love Dream Happines"の趣旨とはまったく変わらないもの。LDHが総力を挙げて創り出す、お祭り感覚の世界初総合エンタテインメントで、このプロジェクトは1~2年で終わるものではなく、LDHやEXILETRIBEとともに『HiGH&LOW』のブランドも育っていくと思っています。

―ご自身と『HiGH&LOW』がリンクするところはありますか?

先ほどのルーツという部分からも『HiGH&LOW』のプロジェクトのアプローチの仕方は全て自分自身ともリンクします。ストーリーでは、琥珀の心情ですね。あんな悪くなかったですけど(笑)。琥珀は、身寄りがなくて、龍也(井浦 新)のおかげで自分のファミリーを見つけて、ムゲンを作った。琥珀はそのファミリーをこよなく愛していたのに、それぞれが成長して(夢を追うためにムゲンを止めてしまったりするなど)変わっていく様を見て、理解はできるけれど、どこか寂しさを感じてしまう。その結果、自分の判断の負の連鎖からものすごい事態を引き起こしてしまう。でも、その心情は少しわかるんです。だから"仲間たちが変わることは、仲間を失うこととは違う"っていうムゲンのメッセージと、自分の今の心境はリンクする部分があって。いい意味で"張る"という意味で。僕がEXILEを"張る"ことと、琥珀がムゲンを"張る"感覚は、似ているかもしれない。あくまでも自分の感覚ですが(笑)、でも琥珀の感情の振り幅は演じていて、とても苦しいけど、凄くナチュラルに入ってくるんです。それはプロデューサーのHIROさんや脚本家の方が自分のエナジーやストロングポイントを引き出して下さったんだと思います。個人的なことで言えば、寂しい思いをしたり、独りよがりな思いだけで人を巻き込んで傷つけてしまったり・・・、具体的には言えないけれど、そういう過去もあったので。学生時代、友達とヤンチャした経験もそうだし、ここ10年、自分がアーティスト業をしてきたなかでも波瀾万丈がありましたし。そのひとつひとつがあったから、今の自分がある。昔の自分を思い返すと、有り得ねぇなとか、申し訳ないなと思うから、今、頑張れたりもするので(笑)。だから、琥珀に投影できることがたくさんあります。劇場版のクライマックスは、良い意味で今の自分を捨てて内側を引き出せた部分があって。自分の思い描く琥珀を爆発させられたので、それは画にも出てると思います。
Text by Nanako Kubo(RSJ), Styling by Yasuhiro Watanabe(W), Hair & Make-up by Yoshiyuki Wada

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