ビートルズのコンサートを収めたカラー映像で、現存する最古のフィルムは1962年2月に撮影されたものだが、音声もなく状態もよくないため、当時のバンドの様子を伝えるにはクォリティが低すぎる。そこで『Eight Days a Wewk』では、1963年11月20日に撮影されたABCシネマ(マンチェスター)の映像を採用した。パテ・ニュース用に編集された「ビートルズが街にやってきた」というタイトルの6分半の短い映像で、『シー・ラヴズ・ユー(原題:She Loves You)』と『ツイスト・アンド・シャウト(原題:Twist and Shout)』をプレイするバンドと、会場に詰めかけた失神寸前の若い女性たちの興奮が伝わってくる。これはバンドがプレイする姿を捉えた初の音声入りのカラー映像とされ、ドキュメンタリー映画のオープニングを飾るにふさわしいプロフェッショナルな映像で、ビートルズ初期のコンサートの最前列に陣取った気分を味わえる。