アデルが語る、産後うつとステージ恐怖症の過去

By DANIEL KREPS
「レコード作りは今でも好き。でも喝采はもう二度と聞かなくても平気よ」とシンガーはステージ恐怖症とツアーについて語る (Photo by Sascha Steinbach/Getty Images)
アデルが産後うつとの闘い、ステージ恐怖症からの脱出、名声のマイナス面について、新しいインタビューで語った。

アデルは、ヴァニティ・フェアの最新インタビューで、産後うつとの闘い、ステージ恐怖症からの回避、有名人のマイナス面について赤裸々に語った。

ヴァニティ・フェア誌の12月号で、アルバム『25』のシンガー、アデルは、2012年の息子アンジェロの誕生後、「ひどい産後うつになってしまった・・・恐ろしかった」と明かしている。また投薬治療を拒否したとも語っている。

「このことは誰にも話さなかったわ。とても嫌だったのよ」とアデルは続ける。「ボーイフレンドは、私に他の妊娠女性とも話すべきだって言ったけど、私は"冗談でしょ?ママ軍団とは絶対につるまないわ"って言ったのよ。そうしたら、気づかないうちに、妊婦さんや子持ちの女性に引き寄せられていた。彼女たちのほうが少しだけ忍耐強いって分かったからよ。誰かに話しかけておきながら、実は聞いていないというのは、ものすごく疲れているからなの」。

産後うつとの闘いが"片付いた"のは、アデルが友人と心を通わせて話せるようになってからだ。

「私の考えていた産後うつというのは、自分の子どもと一緒にいたくなくなることなの。子どもを傷つけてしまうのではないか、よい仕事をしてないんじゃないか、と心配になるのよ」とアデルは言う。「だけど、私の場合は子どもに夢中だったわ。自分はとても無力だと感じた。人生で最悪の決断だったと感じたの。人によって、さまざまな形で現れるものよ。」

インタビューの後半、アデルは、彼女にとってほとんど致命的とも言えるステージ恐怖症との闘いについて語った。アデルは、キャリアが始まったばかりの頃、ステージ恐怖症が原因の"噴出性嘔吐"に悩まされた。ありがたいことに、アデルはこの問題をソールドアウトとなったツアーのスケジュールに向けて克服したが、儲かるツアーを辞めてしまうことに躊躇はなかったと認めた。

「レコード作りは今でも好き。でも喝采はもう二度と聞かなくても平気よ。ツアーに出るのは、私のことを助けてくれたみんなに会いたいだけ」とアデルは言う。「お金はどうでもいいの。私は英国人で、いつだってもっとお金を稼がなくちゃならないと背中を押すものがないのよ。お金目当てでやってるんじゃないしね。お金は、私の人生では重要ではないのよ」。

現実には、アデルは彼女の昔話を売った家族や、彼女の写真を新聞社に売った幼なじみなど、彼女の稼ぎで自分の周りの人々が変わってしまったことを目の当たりにしてきた。

「お金になるから、ということは理解するわ。けど、仕事をもらうことだってできたでしょうに。問題は、名声のマイナス面については話しちゃいけないってことよ。だって人々は希望があって、その希望にしがみついている。例えば、有名になりたいとか、賞賛されたいとか、何かを創りたいとか、良いことをしたいとか。・・・お金はみんなをおかしな方向に走らせるわ。まるでお金に脅されているように。私がそのいまいましいお金を着ているみたいに見えるのよ」。

このインタビューでは、アデルはビヨンセの音楽が大好きだと語り、ストリーミング・サービスへの戸惑いや、"怖すぎて薬を飲んだことがない"ということについても語った。
Translation by Kise Imai

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