15周年を迎えた中島美嘉:「続けようと思っていなかった」

By Yoshinobu Nakamura
15周年を迎えた中島美嘉。
映画『ボクの妻と結婚してください。』(三宅喜重監督)の主題歌、中島美嘉の新曲『Forget Me Not』が11月2日にリリース。

映画は織田裕二と吉田羊の共演で、余命6カ月と宣告された放送作家の主人公が、妻と子供のために人生最後の計画を立てるラブストーリー。同曲はそんな映画の世界観とリンクした、包み込むような優しさを感じさせるバラードだ。
 
今年デビュー15周年目を迎え、初のアコースティックツアーやギタリスト・土屋公平とのロックバンドMIKA RANMARUの結成、さらに今年のクリスマスには台湾で初となるワンマンライヴを発表するなど活動の幅を広げている中島が、「私が歌ってる意味ってなんだろう」と同曲から触発された思いや、15年経た心境を語った。
 
―15周年、おめでとうございます。

ありがとうございます。
 
―15年というと、中島さんにとって人生のほぼ半分をこの業界で過ごしてきたわけですが、ここまで続けてこられたモチベーションなどあったら教えてください。

うーん、ここまで続けてこられるとは思っていなかったです。「食いついてやってやるぞ!」という気持ちや自分から発信して「どうしてもこれがやりたい」というより、スタッフが提案してくれるものに対して「それいい! 面白そう!精一杯頑張ろう!」と取り組んでいたので、ここまで続けられたことが、不思議です。
 
―15年を振り返って、心境の変化などはありましたか?

自分ではあまり変わっているつもりはないですが、周りに気付かされることが多いです。「小学生の頃聞いていました」とか言われると、「マジで?」って思ったり(笑)。
 
―デビュー当時と比べると結婚も経て雰囲気も柔らかくなったというか、自由になった印象がありますね。

自由になっている分、なおさら人のせいにはできなくなっています。前は決められたペースでお仕事をしていくのが当たり前だったのが、最近はそうじゃなくなってきて、親離れした感じかな(笑)。前はみんなからリクエストされたものに対して子供みたいに「どうすればいい?」と取り組んでいたのが、最近は「自分はこう思うけど、どうかな?」と意思を伝えて話し合う事もあります。
 
―「親離れ」という言葉がでてきましたが、その先で表現したいものや進む道は見つかりましたか?

そうですね、もっと狭まってきています。今までは音楽が大好きで、それを仕事と思っていないような人たちの中で活動してきたので、曲の振り幅が広かったです。それもありがたくて、アルバムを作る中でいつも「こんなに色々な曲をやっていたんだ」と思うことが多かったけど、最近は自分で「こういう曲が自分に合う」というのがなんとなく分かってきて。どういう曲をやりたいか聞かれると、自分で言えるようになってきたのかな。

―それはバラード?

最近はバラードではないです。今年もライブをした「MIKA RANMARU」とか。あれは10年くらい言い続けて実現したけど、ロックバンドを組んでみたかったりアコースティックツアーや舞台を見ているかのようなライヴをしたり。歌だけを聞かせるのではなく、すべての世界観で楽しんでもらいたくて。よりそういうステージを意識して考えるようになってきたのかな。

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