ロマンポルノが現代に蘇る:行定勲、園子温ら監督の個性が光る新作5本

By RollingStone Japan 編集部
今年で生誕45周年を迎えた「日活ロマンポルノ」が現代に蘇る。(C) 2016 日活
1971年に製作を開始し、今年で生誕45周年を迎えた「日活ロマンポルノ」がリブートされ、現代を舞台にした完全オリジナル新作5本が完成した。

日活ロマンポルノとは、1971年に映画会社の日活が打ち出した当時の映倫規定における成人映画のレーベル。「10分に1回絡みのシーンを作る」「上映時間は80分程度」などの一定のルールと製作条件以外、比較的自由に映画を作ることができたため、若手監督の登竜門的存在だった。1988年までの17年間に約1,100本もの作品を発表し、現在も国内外で高い評価を集めている。

2012年、日活は創立100周年記念と銘打ったロマンポルノ特集上映を実施し、同特集を機に若い世代や女性層など、これまでロマンポルノに触れる機会がなかった新しい客層の開拓に成功した。今回のリブート企画では、第一線で活躍する映画監督5人が、これまでと同じ製作条件を引き継ぎつつ、現代ならではの新たな表現方法で歴史あるレーベルに新風を吹き込んでいる。

ローリングストーン日本版では、各作品の劇場公開に合わせて監督と主演女優のインタヴューを随時公開していく。



行定勲監督『ジムノペディに乱れる』
出演:板尾創路、芦那すみれ、岡村いずみ
11月26日(土)より全国順次公開


(C) 2016 日活

『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)で知られるラブストーリーの名手・行定勲監督が、板尾創路演じる自暴自棄な映画監督を主人公に、切なく不器用な大人の愛を官能的に描く。ヒロインに、透明感あふれる新進気鋭の女優・芦那すみれ、NHK大河ドラマ『真田丸』の出演で注目された岡村いずみ。二人共に本作が初めての濡れ場シーンへの挑戦となった。

塩田明彦監督『風に濡れた女』
出演:間宮夕貴、永岡佑
12月17日(土)より全国順次公開


(C) 2016 日活

長編デビュー作『月下の囁き』(1999)から17年、 ロマンポルノの名匠・神代辰巳監督をリスペクトする塩田明彦監督が、師匠の大和屋竺にたたきこまれた脚本術で、男と女の本能むき出しの駆け引きを軽妙に描いた快作。ヒロインは、『甘い鞭』(2013)、『GONIN サーガ』(2015)、『屋根裏の散歩者』(2016)と、潔い脱ぎっぷりで話題の間宮夕貴。本作は、第69回ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門で若手審査員賞を受賞し、国内外で注目を集めている。
Text by Sahoko Yamazaki (RSJ)

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