米大統領選:第1回討論会における19のおかしなやりとり

6 あきれるクリントン

クリントン:この討論会が終わる頃には、すべての責任を私に押し付けられそうな気がします。

トランプ:なぜ? 実際にそうではないんですか? 

クリントン:なぜですって? こちらが聞きたいです。おかしな事ばかり言っていないでとにかく討論に参加してください。

7 アメリカ経済について

クリントン:富裕層に偏ったものではなく、今のアメリカには幅広く網羅した包括的な成長戦略が必要とされています。

トランプ:典型的な政治家だ。口先だけで行動を起こさない。理想的に聞こえるが、機能しない。(言ったことが)決して実現しない。

8 トランプの納税申告書の公表拒否問題

トランプ:クリントンが削除したと言う3万3千通のメールを公開したらすぐ、私も納税申告書を公表します。私の弁護士が何と言おうと公開します。

レスター・ホルト:(納税状況の公表は)条件次第ということですか? 

トランプ:いや、そうではない。クリントンにメールを公開させなさい。なぜ彼女は3万3千通のメールを削除したのでしょう? 

9 トランプの納税申告内容

クリントン:なぜ彼は納税申告を公表しないのでしょうか? いくつかの理由が考えられます。ひとつ目は、彼は言うほど金持ちではないのかもしれない、ということ。ふたつ目は、彼自身が言っているほど慈善事業に貢献していないのではないか、ということ。さらに、彼のビジネスの詳細はわかりませんが、調査報告によると、彼はウォール街と海外の銀行に約6億5千万ドルもの負債がある、ということです。あるいは、今日この討論会をご覧になっているアメリカの皆さんに、彼が連邦税を1セントも納めていないことを知られるのを避けているのかもしれません。彼がカジノのライセンスを申請する際に当局へ申請した数年分の税務申告書がありますが、それによると彼は連邦所得税を全く納めていませんでした。

トランプ:参考になる話だな。

クリントン:税金を全く納めていないということは、軍隊にも退役軍人にも、学校にも医療にも全く貢献していないことになります。たぶん彼は、公開しない本当の理由を誰にも知られたくないのでしょう。彼にとって隠さなければならない重要な、もしかしたらひどく恐ろしい理由があるのかもしれません。

Translation by Smokva Tokyo

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