2 地球温暖化問題
クリントン:ドナルドは、地球温暖化は中国がしかけたデマだと言います。私は決してそうは思いません。この問題は真剣に取り組む必要があります。
トランプ:私は言っていない。そんなことを言うはずがない。(筆者註:トランプは実際に発言している。)
3 TPPについて
トランプ:あなたははじめ、TPPを「国家間取引のゴールド・スタンダード」と呼び、これまでで最も理想的な協定だと言っていました。しかし私がTPP反対の立場を取ったことで、あなたも突然意見をひるがえしました。
クリントン:ドナルド、あなたが自分だけの世界に生きていることはわかっています。でもそれは事実ではありません。実際私は、TPPが良い協定となることを願っていました。しかし、私の手の届かない所で行われたTPP交渉の結果、私の描いていた理想から外れてしまったのです。その経緯は私の著書にも書いています。
トランプ:では、あなたはオバマ大統領が悪いとおっしゃる?
クリントン:あなたがTPPに関する発言をする以前の話です。
トランプ:オバマ大統領の失策ですか?
4 クリントンの経済政策
トランプ:国務大臣、経済政策に関してあなたは無策だ。
クリントン:私は著書の中ではっきりと政策を打ち出しています。タイトルは『Stronger Together』といいます。明日、書店か最寄りの空港でお買い求めください。
5 クリントンの対イスラム国(ISIS)政策
トランプ:彼女のWEBサイトを見てください。そこにはイスラム国との戦い方が書いてあります。ダグラス・マッカーサー元帥はこんなことは喜ばないと思いますよ。
クリントン:そうですか。でも少なくとも私にはイスラム国と戦うための(トランプにはない)政策案があります。
(中略)
トランプ:あなたは敵(イスラム国)に手の内を明かしてしまっているではありませんか。
クリントン:いいえ、決してそんなことはしていません。
トランプ:いいや、これから実行しようとしている作戦を(WEBサイトに書いて)全部敵に教えてしまっている。あなたは成人してからずっとイスラム国と戦い続けてきたから仕方のないことなのでしょうが。
クリントン:あの、何と言えばいいのでしょう・・・事実確認の担当の方、すぐに事実をチェックして(彼に教えてあげて)ください。