元MALICE MIZER初代ヴォーカル、高野 哲が語る"ヴィジュアル系"時代と今のシーン

By Joe Yokomizo

―はい。

もちろん、あの当時の人たちみたいに、そこから抜け出してやるんだって、ぜんぜん違うところに行ってやる、みたいな気概があるバンドがきっといて、そういう人たちはまたポーンって出てくるんだろうと思います。で、そういう爆弾みたいな存在になりたいっていう気持ちはあるんだけどな、俺も(笑)。

―このTHE BLACK COMET CLUB BANDは爆弾だと思いますよ!

不発弾にならないようにしないと(笑)。

―(笑)。

でも、こうやってしゃべってみて、ヴィジュアル系に対してアンチな部分って俺はなくて。しかも、当時も胸を張ってやってたし。ただ、俺は違うなって思ったからやめたっていうだけで。

―アメリカと比較すると、日本のロックって華がないなぁって思うことも多くて。それってヴィジュアル系を音楽メディアが叩いたせいもあるんじゃないかと思うことがあるんです。日本のロックにはパーティ感みたいのないんですよね。

パーティ感とか、サーカス感とか、ちょっと大げさな感じっていうのが僕はすごく大好きで。ちょっと話が戻っちゃうけど、MALICE MIZERでは1年半くらいしか活動してないですけど、当時は完全にサーカス感とかパーティ感・・・そういう華やかな感じに魅せられていたし。その華やかさこそ、演ずる側が絶対に忘れたらダメなことだと思ってます。ただ、3世代目=コピーになっていくと、その華やかな部分とか華の部分の遺伝子って、きっともう届いてないだろう思います。それはどのシーンにも言える気はしますけどね。

―確かにそうかもしれませんね。

お客さん側も、とりあえずここのブランドなら何かっても大丈夫だから、買っちゃおうみたいなのってあるじゃないですかね。そういう意味では、お客さんもきっとぬるいんでしょうね。それは演者がぬるいからぬるくなるんだろうけど。音楽業界も斜陽だから。もっと刺激的なことをやって、今の麻痺しちゃってる感覚に、もっと爆弾とかカンフル剤じゃないけど、そういうのを打ち込むくらいのことをやらないとね。




Tetsu Takano

高野 哲◯1972年生まれ。1992年にMALICE MIZERを結成し、メジャーデビュー前に脱退。現在はnil、ZIGZO THE JUNEJULUAUGUST、インディーズ電力、THE BLACK COMET CLUB BANDでヴォーカル&ギターとして活動する。THE BLACK COMET CLUB BAND は、2015年にnilの小林 勝(ベース)、風間弘行(ドラム)、THE JUNEJULYAUGUSTの佐藤 統(ピアノ)、梶原幸嗣(ドラム)と共に結成。同年10月、ファーストアルバム『THE BLACK COMET CLUB BAND』をアナログ・CD同時リリース。2016年9月7日にセカンドアルバム『El Camino,El Dorado』をリリースした。
http://www.tbccbinfo.com/


El Camino,El Dorado
avex trax
発売中

『El Camino,El Dorado』インストアイベント
2016年9月13日(火)タワーレコード名古屋パルコ店 ※高野 哲
2016年9月14日(水)タワーレコード錦糸町店
2016年9月26日(月)タワーレコード池袋店
2016年10月21日(金)ミュージックショップ 音楽処(北海道) ※高野 哲、小林 勝

TOUR 2016『El Camino,El Dorado』
2016年10月8日(土)千葉LOOK
2016年10月10日(月・祝)仙台CLUB JUNK BOX
2016年10月22日(土)札幌BESSIE HALL
2016年10月29日(土)心斎橋Music Club JANUS
2016年10月30日(日)名古屋ell.FITS ALL
2016年11月6日(日)下北沢GARDEN

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