CMパンクとネイト・ディアスがついに直接対峙

元WWE王者・現UFCファイターのCMパンクは、ディアスのことを「すごくクールな人」と語る。

2014年にUFCが元WWEチャンピオン、CMパンクと契約した際には、選手からの批判が渦巻いた。別にかまわないじゃないかと語っていたコナー・マクレガーでさえ、やはりパンクとの契約はおかしな話であることは確かだとして、パンクのことを"恐怖に打ち震える男"と呼んでいる。ロレンツ・ラーキンやドミニク・クルーズといった選手はさらに踏み込んで、パンクはリアル・ファイターではないと断じ、ただの"タトゥーだらけの新人君"だと決めつけている。

ネイト・ディアスは後者のグループに属するファイターだった。UFCが実績のないパンクと契約したことには"感心しない"と明言しただけでなく、アマチュアがプロと対戦するとプロの値打ちが下がるとして"ヤツもクソだし、状況全体もクソだ"などと切り捨てている。ところが、ここにきてディアスは心変わりをしたようだ。UFC 200の会場でディアスは、ひどいことを言ってすまなかったと謝罪するためだけに、パンクの元に歩み寄ったというのである

「サイン会をしていたら、サインをしてやっていた男がオレの後ろを指さしたんだ。そしたら誰かが僕の名前を怒鳴っていた。僕はひな壇の上にいたんだけど、振り向いたところ、ネイト・ディアスがいてね。彼は"やあ、降りてこいよ"と言っていた」とパンクはFOXスポーツの取材に答えている。「僕は"どうしたんだい"と尋ねた。彼はすごく良い男だったよ」

「こんなことを言うと、ネイト・ディアスのイメージダウンになって怒られるかもしれないけど、彼は"あのさ、前に随分つまらないことをしゃべってしまった。キミのことをよく知らなかったものだから、悪かったよ"と言ってくれた。"ギルバート(・メレンデス)とロンダ(・ラウジー)から、キミはクールなヤツだ、みんなキミのことを大好きなんだと聞かされたんだ"ということだった。僕はドッキリか何かかと思ってカメラを探してしまったよ。僕もオーケー、分かったと答えておいた。ネイトは超クールで、すごくいい人だった」

今年初めの腰のヘルニア手術など、繰り返しのトラブルに見舞われながらも、日本時間9月11日(日)に開催されるUFC 203で、パンクはミッキー・ガルを迎えて待望のUFCデビューを果たす。パンクは、格闘技挑戦は1回限りで終わることはないとも語っている。まもなく、我々はパンクの真の実力を目撃することになる。

Translation by Tetsuya Takahashi

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