The Avalanchesの新作MVは、アニメのキャラクターが地下鉄ライフを楽しむ姿を描いた陽気なビデオだ。
The Avalanchesが、フランスのイラストレーターコンビ、Mrzyk & Moriceauとチームを組み、ニュー・シングル『Subways』の陽気なビデオを制作した。鮮やかなアニメーションが、さまざまな要素から成る活気に満ちたサンプリングの数々をより際立たせている。
その中のひとつ、"Warm Ride"というサンプルはビージーズによるものである。『Subways』は記憶に埋もれがちなディスコ全盛期を喚起させ、Mrzyk & Moriceauのイラストもそこに大いにインスパイアされている。冒頭であるキャラクターが大型ラジカセをもってストリートをぶらつく姿など、まさしくジョン・トラボルタの『サタデー・ナイト・フィーバー』風だ。色彩は明るく陽気で、駅に滑り込んでくる電車は色とりどりににじんでいる。
オーストラリアのラジオ局トリプルJのインタビューで、The Avalanchesのロビー・チェイターは、潤沢なサンプリングについてこう語っている。「チャンドラという12歳の少女のサンプルがベースになっているんだ。彼女が1980年に作ったクレイジーなノー・ウェーブ(当時のニューヨークで起きたパフォーマンス・アートやミュージック・アート、映画などのメディア・アートから影響を受けたパンク・ロックのサブカルチャー)の『The Transportation EP』に偶然出合ったんだよ。彼女にとっては、自分が12歳の時に作ったサンプルが時を越えて違う側面で爆発して、再びラジオから流れてくるなんておかしな体験なんだろうな」。
The Avalanchesは7月、2000年のデビュー・アルバム『Since I Left You』以来となる新アルバム『Wildflower』をリリースしてシーンに復活した。6月には、『SUBWAYS』の別バージョンのMVも発表している。