映画『地獄に堕ちた野郎ども』―ザ・ダムド、あるいは果てしなく堕ち続ける地獄について

監督:ウェス・オーショスキー | 出演:ザ・ダムドほか / 配給:ビーズインターナショナル
By RollingStone Japan 編集部
Photo by Ian Dickson (C)2015 Damned Documentary LLC.
"ロンドンの3大パンクバンドと言えば?"
"はい!ザ・セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュ、そしてザ・ダムドです!!"

1970年代後半に巻き起こったロンドンのパンクシーンを牽引、今なお現役で、多くのミュージシャンに影響を与え続けている奇跡のパンクバンド、ダムド。とはいえUSローリングストーン誌が選ぶ"グレイテスト・パンクアルバム40選"にはなぜか落選してしまっているダムド・・・。

『地獄に堕ちた野郎ども』は、そんな彼らの初ドキュメンタリー。貴重なフッテージを多数収録した本作で監督を務めたのは、レミー・キルミスター(モーターヘッド)をフィーチャーした映画『極悪レミー』のウェス・オーショスキー。


(C)2015 Damned Documentary LLC.

68年、ステッペンウルフが『Born To Be Wild(ワイルドでいこう!)』を出し、75年にはブルース・スプリングスティーンが『Born To Run(明日なき暴走)』をリリース、77年にジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズが『Born To Lose』を放ったかと思えば、ダムドは同じく77年に『Born To Kill』。・・・まったくもって身も蓋もない(それゆえに最高にパンク)。映画の中でも語られるが、ピストルズやクラッシュとはちがい、ダムドの音楽は政治抜きでメッセージ性もほとんどなし。だからこそ純粋にロックでポップであり、さらには『ラヴ・ソング』『マシンガン・エチケット』なんて完全にハードコア(3rdアルバム『マシンガン・エチケット』に収録されたこの2曲の流れは、ザ・フーの6thアルバム『四重人格』の『ぼくは海』『リアル・ミー』の流れに匹敵するくらい素晴らしい)。

Text by Shinjiro Fujita (RSJ)

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