INORAN:人生観を込めた『Thank you』は「まだまだ長い旅の途中」(前編)

By RollingStone Japan 編集部
8月24日に11枚目となるニュー・アルバム『Thank you』をリリースするINORAN
来年、ソロ活動20周年を迎えるINORANの11枚目となるニュー・アルバム『Thank you』が、8月24日にリリースされる。

インタヴュー前編では、10枚目という節目を迎えた前作『BEAUTIFUL NOW』を継承しながらも、"感謝"というシンプルな想いが全面に込められた最新アルバムについて、INORAN自身に深堀りしてもらった。


−前作『BEAUTIFUL NOW』が自他ともに認める傑作だっただけに、本作をどんなモチベーションで制作したのかすごく気になります。

ノープランでしたね。近年、ライブが自分の中ですごく重要な位置を占めていて、前作『BEAUTIFUL NOW』での感触も良かったので、とにかくツアーをやりたいなと。そのためにはアルバムを作らなきゃいけないなあって。"ライブの熱を感じたい"って欲が出発点ですね。

—限られた時間の中でコンスタントにソロアルバムをリリースしツアーを回るだけでなく、様々なプロジェクトにも参加し続けるため、日々プレッシャーと戦っていると思います。で、前作のツアーの後、よっぽど空っぽになったんじゃないかと案じてしまうけれど、INORANはどうやって曲作りのアイデアやモチベーションをリカバーしているのでしょう?

枯れることはないんですよね。リリース・パーティーでも言ったけど、音楽制作は日記みたいなもので、お腹いっぱいで食えないって状況はあっても、人間は生きていくためには食べるでしょ。俺も音楽で生きていくために作る。ライブって、出すっていうことだけじゃなくて、出すと同時に受けるというか。もらうというか、吸収するというか。だから枯れることはないんですよ。それがいい質のものかは作ってみなきゃわからないし。

—今までのキャリアの中で、"枯れるかも"って不安にかられたことは?

"枯れるかも"はないけど、"やめたいな"と思う時はいっぱいありましたよ。人間関係も含めてね(笑)。でも、ちょっと経てばまた作りたいっていう気持ちになってる。だから、"枯れる""枯れない"って考えてないっていうか。楽天的に考えていれば、なんだかんだ必ず降ってくると思う。

—今回のアルバムのラフスケッチにあたる曲作りの時間は2週間だったそうですが、かなり限られた時間ですよね。どんな風に曲作りしているんですか?

その場の空気を吸って、目に入るもの見て、書き始めるって感じかな。『BEAUTIFUL NOW』の時みたいなスピード感はなかったけど、2週間でアルバムの曲を作るなんて、もともとバカみたいな段取りじゃん? でも、一回できちゃうともう一回できるかもって錯覚で思っちゃうんだよね。その錯覚に飛び込んでいったっていう感じ。飛び込んでみたら、まあできそうかなって(笑)。

—基本はリラックスした感じで?

日によるかな。酒飲みながらやる時もあるし。飲んだから不真面目になるわけでもないし、気分を乗らせるために飲みながら作る時もありますね。

Interview by Joe Yokomizo

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