カルト犯罪者、チャールズ・マンソンをよく知るための10の方法


サム・ホディアック役のデイヴィッド・ドゥカヴニー
Photo by: Ron Batzdorff/NBC/NBCU Photo Bank via Getty Images

『アクエリアス』シリーズ(NBC)
マンソン・ファミリーのエピソードを題材にしたNBCの人気テレビドラマシリーズで、主役であるロサンゼルス署のベテラン刑事をデイヴィッド・ドゥカヴニーが演じている。物語では、行方不明の少女を捜索する過程でマンソンのカルト教団に捜査が及び、サム・ホディアック刑事(ドゥカヴニー)がマンソン・ファミリーに個人的に深く関わっていく。当時の潜在的な人種差別やカルチャーが描かれ、使用される楽曲もドラマにマッチしている。ドラマはフィクションであると強調しているが、マンソン・ファミリーが使用していた黒塗りの大型バス、幻覚ドラッグの常習、マンソンの音楽業界との怪しい関係や、殺人事件現場に被害者の血で"pig"と書き残す点(訳註:この行為はザ・ビートルズの楽曲『ピッギーズ(原題:Piggies)』にインスパイアされたという説もある)など、事実に基づく描写も多く見られる。


Bettmann

ドキュメンタリー『Charles Manson: Journey Into Evil』
ドキュメンタリー番組『Charles Manson: Journey Into Evil』(1995年 バイオグラフィー・チャンネル)は、おそらく最も鬼気迫るチャールズ・マンソンのインタビューと言えるだろう。ジャーナリストのジュディ・マラーがナレーションを担当するこの番組には、額にかぎ十字を彫ったマンソンがわめき散らしているダイアン・ソイヤーとのインタビューシーン(1994年)や、レズリー・ヴァン・ホートンやパトリシア・クレンウィンケルら元信者たちとの面会の様子も挿入されている。その他、ロマン・ポランスキー、マンソンの有名な刑事事件弁護士であり『Helter Skelter』の著者ヴィンセント・ブリオシのインタビューも含まれる。当事者たちの証言を集めて事件を分析した番組である。


Photo by M. Phillips/WireImage for Wellspring

ミュージカル・アニメ『リブ・フリーキー!ダイ・フリーキー!』
『リブ・フリーキー!ダイ・フリーキー!(原題:Live Freaky! Die Freaky!)』は、悪名高いチャールズ・マンソンを題材にした人形アニメで、パンク・アーティストのジョン・ローカーが監督を務めている。物語は3016年、みすぼらしい放浪者がロサンゼルスの廃墟をさまよう最中に、ブリオシ著の『Helter Skelter』を発見するところから始まる。チャールズ・マンソンやスーザン・アトキンスの本名は使われていないものの、“シャロン・テート”を“シャロン・ヘイト”とするなど、登場人物の名前は実在の名前をもじったものになっている。さらに、ビートルズの『抱きしめたい(原題:I Want To Hold Your Hand)』には、"殺人を教唆するサブリミナル・メッセージが含まれている"と主張している。2006年に制作された本作品のナレーションはランシドのヴォーカル、ティム・アームストロングが担当し、ビリー・ジョー・アームストロング、ジョン・ドウ、ザ・マッデン・ブラザーズなど彼の友人たちも協力している。繰り返すが、本作品の製作時期は2006年である(訳註:ザ・マッデン・ブラザーズの結成は2011年)。映画の結末で“ハンソン・ファミリー” (マンソン・ファミリーをもじったもの)は逮捕され、死刑判決を受けて刑を執行される。

Translation by Smokva Tokyo

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